報道発表

高村外務大臣政務官の第4回アンコール遺跡救済・持続的開発に関する政府間会議への出席

令和5年11月17日

 11月14日及び15日、高村正大外務大臣政務官は、フランスのパリを訪問し、第4回アンコール遺跡救済・持続的開発に関する政府間会議に出席したところ、概要は以下のとおりです。

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会合出席者等
 15日に行われた本会議には、ノロドム・シハモニ・カンボジア王国国王陛下(His Majesty Preah Bat Samdech Preah Boromneath NORODOM SIHAMONI, King of the Kingdom of Cambodia)の他、オドレー・アズレー・ユネスコ事務局長(H.E. Ms. Audrey AZOULAY, Director General of the United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, UNESCO)、リマ・アブドゥル=マラック・フランス文化大臣(H.E. Ms Rima ABDUL-MALAK, Minister of Culture of the French Republic)、及び「アンコール遺跡保存開発国際調整委員会(International Coordinating Committee for the Safeguarding and Development of the Historic Site of Angkor)」に参加する20か国以上の政府、国際機関、教育・研究機関、NGO等の代表らが出席しました。日本からは、高村政務官が日本政府を代表して出席しました。また、植野篤志駐カンボジア大使が、実務セッションの議長を務めました。

本会議で挨拶を述べる高村外務大臣政務官
本会議の壇上で、他のVIPと記念撮影に応じる高村外務大臣政務官
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会議概要
 本会議では「アンコールの保存、持続可能性と開発のための人的資本の強化」というテーマの下、1993年の東京における第1回会議以降、カンボジア政府及び国際社会が「アンコール遺跡保存開発国際調整委員会」の枠組みにおいて、アンコール遺跡救済と地域の持続可能な開発のために成し遂げた成果を確認するとともに、今後の展望についての活発な議論が行われ、総括として「アンコール・サンボープレイクック宣言」と題する成果文書がとりまとめられました。
 本会議において、高村政務官は、これまで30年にわたり、我が国はアンコール遺跡の修復、保存及び能力構築に対する支援に加え、アンコール地域の持続可能な開発を後押しすべく、水供給や保健等の分野においても支援を行ってきたことを説明した上で、アンコール遺跡の保存と開発に向けて、国際調整委員会の枠組みを活かしつつ、人材育成の強化への投資を継続することが重要であり、日本政府としても、今後とも日本の強みを活かした支援を行っていく旨発言しました。カンボジアを始めとする他の参加者からも、日本の長年の貢献への謝意が表明されました。

ノロドム・シハモニ・カンボジア国王陛下と懇談する高村外務大臣政務官 ノロドム・シハモニ・カンボジア国王陛下に拝謁
ユネスコのアズレー事務局長と記念撮影を行う高村外務大臣政務官 ユネスコのアズレー事務局長との会談 (写真提供:ユネスコ)
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各国・国際機関要人との会談及び視察
 高村政務官は、14日、ノロドム・シハモニ・カンボジア国王陛下に拝謁し、「アンコール遺跡保存開発国際調整委員会」への我が国の揺るぎない協力姿勢を表明したほか、日本として、カンボジアとの間の更なる連携強化を推進していく旨述べました。また、15日には、オドレー・アズレー・ユネスコ事務局長と会談し、日・ユネスコ関係の強化について意見交換を行いました。
 高村政務官は、15日、独立行政法人国際交流基金のパリ日本文化会館において日本の木造建築文化を紹介する展覧会等を視察したほか、カンボジアのクメール美術を始めとする幅広い東洋美術の収蔵品を擁するギメ東洋美術館を視察しました。

パリ日本文化会館において日本の木造建築文化を紹介する展覧会を視察する高村外務大臣政務官 日本の木造建築文化紹介の展覧会視察

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