報道発表
日米豪印局長級協議
令和3年8月12日
8月12日、高級事務レベルによる日米豪印協議がテレビ会議形式で実施されました。概要は以下のとおりです。
- 参加者は、本年2月18日に開催された日米豪印外相電話会談及び3月12日に開催された日米豪印首脳テレビ会議のフォローアップとして、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、質の高いインフラ、海洋安全保障、テロ対策、サイバーセキュリティ、人道支援・災害救援を始め、様々な分野で日米豪印の実践的な協力を更に進めていくことで一致するとともに、3月の首脳テレビ会議において作業部会をそれぞれ立ち上げることで一致したワクチン、重要・新興技術、気候変動の各分野における議論の進捗を確認しました。また、北朝鮮、東シナ海・南シナ海、ミャンマーを始めとする地域情勢についても意見交換を行いました。
- 参加者は、「自由で開かれたインド太平洋」は地域の平和と繁栄に向けたビジョンであり、ポスト・コロナの世界において益々その重要性を増しているとして、同ビジョンがASEANや欧州を含む国際社会に浸透していることを歓迎しました。そしてその更なる実現に向け、より多くの国々へ連携を広げていくことの重要性を再確認しました。また、この関連で、参加者はASEANの一体性及び中心性とASEAN主導の地域枠組みに対する強固な支持と、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」に対する全面的な支持を改めて確認しました。
- 参加者は、今後も定期的に協議を行うとともに、3月の首脳テレビ会議で四か国の首脳が一致したとおり、毎年必ず外相会合を開催することに加え、本年末までに対面で首脳会合を開催すべく、引き続き調整していくこととしました。
(参考)本協議への参加者
- 日本:岡野正敬総合外交政策局長及び遠藤和也アジア大洋州局審議官
- 豪州:ジャスティン・ヘイハースト外務貿易省副次官(Mr. Justin Hayhurst, Deputy Secretary (Indo-Pacific Group))及びローレン・ベイン次官補(ASEAN及び地域アーキテクチャー担当)(Dr. Lauren Bain, Assistant Secretary, ASEAN and Regional Architecture Branch)
- インド:ヴァニ・ラオ外務省米州局長(Ms. Vani Rao, Joint Secretary (Americas))及びナヴィーン・スリヴァスタヴァ東アジア局次官補(Mr. Naveen Srivastava, Additional Secretary)
- 米国:リチャード・ブアンガン国務省東アジア・太平洋局上級局幹部代行(Mr. Richard Buangan, Acting Senior Bureau Official for the Bureau of East Asian and Pacific Affairs)及びディーン・トンプソン国務次官補代行(南・中央アジア担当)(Mr. Dean Thompson, Acting Assistant Secretary (South and Central Asian Affairs)