報道発表
宇山智哉前内閣官房TPP等政府対策本部企画・推進審議官の世界貿易機関(WTO)事務局への派遣について
令和3年5月1日
- 外務省は、世界貿易機関(WTO)事務局に対し、5月1日付で宇山智哉(うやま・ともちか)前内閣官房TPP等政府対策本部企画・推進審議官をWTO事務局長上級補佐官(Senior Advisor to the Director-General)として派遣します。宇山上級補佐官は、オコンジョ=イウェアラWTO事務局長を直接補佐する幹部職員として、アジア地域を含む業務に従事する予定です。
- 宇山上級補佐官は、これまで外務省において経済外交を幅広く担当し、経済局国際貿易課長、経済局審議官、ジュネーブ国際機関日本代表部公使他、在サンフランシスコ総領事、また直前まで内閣官房TPP等政府対策本部企画・推進審議官を務めてきており、これまで積み重ねてきた国際貿易・経済分野での豊富な専門的知見を活かし、国際公務員としてWTO事務局の運営に貢献することが期待されます。
- 我が国は、オコンジョ=イウェアラ事務局長が率いるWTO事務局を人的貢献を含め力強く支援するとともに、加盟国とも緊密に連携しながら、WTO改革の実現を含む多国間貿易体制の維持・強化に向けた国際的な取組を、引き続き主導していく考えです。
[参考]
- 宇山上級補佐官の任期は、5月2日から約2年間(再任可)。1日の発令と同時に本邦を出発し、2日ジュネーブに着任。昭和61年外務省入省(外務公務員I種試験)。主な経歴には、外務本省では、経済局国際貿易課長、同審議官(G7伊勢志摩サミット及びG20のサブ・シェルパ及び、APEC高級実務者も担当)、在外公館では上記のほか、韓国、フィリピン、エジプトの各日本大使館での勤務が含まれる。
- WTO事務局に勤務する日本人は、令和3年5月2日時点で宇山上級補佐官を含め計5名となる。