報道発表

第11回日中高級事務レベル海洋協議(結果)

令和元年5月11日

  1.  5月10日及び11日,北海道小樽市において,第11回日中高級事務レベル海洋協議が開催されたところ,概要は以下のとおりです。

    1  同協議には,日本側から,外務省のほか,内閣府(総合海洋政策推進事務局),文部科学省,水産庁,資源エネルギー庁,海上保安庁,環境省及び防衛省が,また,中国側から,外交部のほか,中央外事工作委員会弁公室,国防部,自然資源部,生態環境部,交通運輸部,農業農村部,国家能源局,中国地質調査局,中国海警局等が参加しました。

    2  双方は,全体会議のほか,(1)海洋政策及び海洋法,(2)海上防衛,(3)海上法執行及び海上安全,及び(4)海洋経済の4つのワーキンググループに分かれて会議を行い,東シナ海等に関する様々な問題について意見交換を行い,海洋分野における協力の在り方について議論しました。

    3  双方は,昨年の日中ハイレベル往来を通じて,両国首脳が東シナ海を「平和・協力・友好の海」としていくとの決意を重ねて確認していることを踏まえ,本年も海洋分野における具体的な協力を推進していくことで一致しました。

    4  双方は,防衛当局間の「海空連絡メカニズム」が昨年6月の運用開始以降,効果的に運用されていることを歓迎し,引き続き,ホットラインの早期開設に向け調整を加速化することで一致しました。双方は,現在の日中防衛交流が改善基調にあることを高く評価するとともに,防衛当局のハイレベルの相互訪問等防衛交流を引き続き推進していくことについて突っ込んだ意見交換を行いました。

    5  双方は,海洋の科学的調査について意見交換を実施し,日中の海洋の調査活動の相互事前通報の枠組みや国連海洋法条約の関連規定を確実に遵守することの重要性を確認するとともに,引き続き意思疎通を重ねていくことで一致しました。

    6  双方は,昨年10月の安倍総理大臣の中国訪問時に署名に至った日中海上捜索・救助(SAR)協定が本年2月に発効したことを歓迎し,海上捜索救助協力を引き続き推進することで一致しました。海上保安庁と中国海上捜索救助センターは,SAR協定発効を受け,両機関による情報交換等を促進していくことについて確認しました。また,海上保安庁と中国海上捜索救助センターは,引き続き,円滑・効率的な海上捜索救助に協力して取り組むことで一致するとともに,今後の両機関の交流・協力について意見交換を行いました。

    7  海上保安庁と中国海警局は,二国間及びマルチの分野における交流及び協力を一層強化することで一致しました。

    8  双方は,今後の更なる意思疎通と対話を通じて,漁業協力を強化し,漁業の安定的で健全な発展を促進することを確認しました。

    9  双方は,日中海洋ごみ協力専門家対話プラットフォーム第2回会合及び第2回日中海洋ごみワークショップを本年秋日本において同時に開催し,また,海洋ごみ共同調査を本年秋中国で実施し,この分野における交流・協力を更に推進することで一致しました。また,双方は,海洋プラスチックごみ対策に関し,来月大阪で開催されるG20サミットを含め,二国間及び多国間の枠組みの下で連携・協力していくことで一致しました。

    10  双方は,海洋地質科学分野における協力・研究について意見交換を行い,意思疎通を強化していくことで一致しました。

    11  双方は,それぞれの資源エネルギー政策について引き続き意思疎通を行うことで一致しました。

    12  双方は,北極の科学研究等について有意義な意見交換を実施しました。

    13  双方は,両国の海洋分野における相互理解・相互信頼の増進の一助とするため,日中双方の外交当局海洋担当若手職員の交流事業を新たに実施することで一致しました。

    14  双方は,両国の海洋関連シンクタンクの間で行われている対話・協力を歓迎し,日中の海洋協力を更に推進するため,政府とシンクタンクとの協力関係を強化し,交流を促進することで一致しました。

    15  双方は,資源開発に関する「2008年合意」について完全な堅持を改めて確認し,意思疎通を一層強化していくことで一致しました。

    16  双方は,第12回日中高級事務レベル海洋協議を本年後半に中国で開催することで基本的に一致しました。
     

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