報道発表
強制失踪委員会委員選挙投票結果
平成25年5月29日
- 5月28日(現地時間),ニューヨークの国連本部で開催された第2回強制失踪条約締約国の会合において,強制失踪委員会委員選挙が行われ,我が国より立候補していた現職の薬師寺公夫・立命館大学大学院教授が再選しました。
- 我が国は,拉致問題を含む強制失踪の問題への国際的な関心を高めるとの見地からも強制失踪条約を重視しています。
- 薬師寺教授は,立命館アジア太平洋大学副学長や日本国際法学会理事長を務めるなど国際法学者として国際法分野の発展においても多大な貢献をしています。薬師寺教授が,国際人権法に関する幅広い知見・経験を生かし,強制失踪委員会の活動に貢献することは,人権外交を積極的に推進する我が国にとって,重要な意義を有しています。
(参考1)選挙結果
今次選挙において選出された5名の委員の国籍は以下のとおり(改選議席数5)。
スペイン,メキシコ,日本,アルゼンチン,イラク
(参考2)強制失踪委員会
強制失踪条約第26条に基づき設置。締約国の同条約実施状況に関する検討(第29条),個人及び締約国からの通報の検討(第31条及び第32条),失踪者の捜索に係る情報提供要請及び勧告(第30条)等を任務とする。委員は締約国国民の中から締約国により選出され,10名の委員は,個人の資格で職務を遂行し,2年ごとに半数が改選される。
(参考3)強制失踪条約
正式名称は「強制失踪(そう)からのすべての者の保護に関する国際条約」。我が国は2009年7月に批准。同条約は2010年12月に発効。締約国は本年5月29日現在で37か国。