報道発表
デンプシー米国統合参謀本部議長による岸田外務大臣表敬
平成25年4月26日
本26日午後4時30分から約40分間,岸田文雄外務大臣は,マーチン・E・デンプシー米国統合参謀本部議長(陸軍大将)(GEN Martin E. Dempsey, Chairman, Joint Chiefs of Staff)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。なお,日本側から伊原純一北米局長他,米側からジョン・V・ルース駐日米大使(Mr. John V. Roos, Ambassador to Japan)他が同席しました。
- 冒頭,岸田大臣から,アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増す中,強固な日米同盟は我が国の安全はもとよりこの地域の平和と安定のためにも重要であり,米国が財政難の中この地域を重視する政策をとっていることを評価している旨述べつつ,そのような米国政策の表れとして来日を歓迎する旨述べました。
- 朝鮮半島に関し,双方は,北朝鮮に対して引き続き断固とした対応をとっていくこと,また,日米韓の協力を深めていくべきことを確認するとともに,北朝鮮への対応の在り方につき種々の意見交換を行いました。
- 中国に関し,岸田大臣から,日米安全保障条約第5条の適用を含む尖閣諸島についての米国のコミットメントを評価するとともに,中国との対話のドアは常に開いている旨述べました。デンプシー議長からは,対日防衛についての米国のコミットメントを改めて確認する旨発言がありました。また,同議長の中国訪問の結果につき説明がありました。
- 在日米軍再編その他の安全保障分野の課題についても意見交換が行われ,岸田大臣から,普天間飛行場の移設や嘉手納以南の土地返還につき進展が得られつつあることに言及の上,在沖縄海兵隊のグアム移転を着実に進められるよう米議会への働きかけを要請しました。