報道発表
エヴラールIAEA事務次長の訪日(結果)
令和5年10月24日
10月18日から10月24日にかけて、リディ・エヴラール国際原子力機関(IAEA)事務次長(Ms. Lydie Evrard, Deputy Director General and Head of the Department of Nuclear Safety and Security of the International Atomic Energy Agency)が訪日しました。
- 今回の訪日で、エヴラール事務次長はIAEAと外務省、経済産業省、原子力規制委員会、及び環境省等との間で、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の取扱いに係る連携等について意見交換を行いました。
- エヴラール事務次長は、20日には東京電力福島第一原子力発電所を訪問し、多核種除去設備(ALPS)、タンクエリア、希釈・放出設備が設置されている港湾部等の現場を視察するとともに、東電関係者との意見交換を行いました。
- また、エヴラール事務次長は、23日に辻清人外務副大臣への表敬を行い、我が国とIAEAとの間の連携や協力等について意見交換を行いました。さらに、24日には東電福島第一原発におけるALPS処理水の海洋放出開始後初めてのIAEAレビューミッションのオープニングセッションに参加しました。
- 我が国は、今後とも、東電福島第一原発の状況やALPS処理水の海洋放出について、国際社会に対し、科学的根拠に基づき透明性を持って丁寧に説明していくとともに、各レビューの実施に向けてIAEAと連携していきます。
(参考)ALPS処理水
ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されている。