報道発表

上川外務大臣とオコンジョ=イウェアラ世界貿易機関(WTO)事務局長とのワーキング・ランチ

令和5年10月28日
正面を向き、握手を交わす、両者の様子

 10月28日、午後0時25分から約40分間、上川陽子外務大臣は、第2回G7大阪・堺貿易大臣へ参加するため我が国を訪問中のゴズィ・オコンジョ=イウェアラ世界貿易機関(WTO)事務局長(Dr. Ngozi OKONJO-IWEALA, Director-General of the World Trade Organization)とワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、オコンジョ=イウェアラ事務局長の、4月の第1回G7貿易大臣会合、5月のG7広島サミット及び今次会合への出席など、日本議長下のG7の成功への全面的な協力に対して謝意を述べました。これに対し、オコンジョ事務局長からは、久々の女性外務大臣の誕生を大いに歓迎したい旨述べ、また、日本政府のこれまでのWTOに対する支援に対し、改めて謝意が示されました。
  2. 双方は、来年2月の第13回WTO閣僚会議(MC13)、そしてその後も見据え、WTOを中核とする多角的貿易体制の維持・強化に向け引き続き協力していくことを確認しました。オコンジョ=イウェアラ事務局長から、MC13の成功に向けた日本の貢献への期待が示され、これに対し上川大臣から、全面的に協力していきたい旨述べました。
  3. 上川大臣から、女性、平和、安全保障(WPS)についての取組について紹介の上、貿易分野においても、ジェンダー、バックグラウンド等の別なく貿易に参画できるという包摂性の観点や、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を踏まえることが重要である旨を述べたところ、双方で緊密に協力していくことを確認しました。
  4. また、オコンジョ=イウェアラ事務局長から、サプライチェーンの多様化、中小零細企業や女性の貿易参画の促進により、世界を「再グローバル化(re-globalization)」する等の観点について説明があり、双方は、引き続き緊密に連携してWTO改革に取り組んで行くことを確認しました。
  5. 上川大臣から、人間の尊厳が尊重され、命が大事にされる国際社会を作っていくため緊密に連携していきたい旨述べたところ、先方から完全に同意するとの発言がありました。

報道発表へ戻る