報道発表
松本洋一郎外務大臣科学技術顧問及び小谷元子外務大臣次席科学技術顧問による林外務大臣表敬(「科学技術力の基盤強化」に係る提言の提出)
6月16日、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問(外務省参与)及び小谷元子外務大臣次席科学技術顧問は林芳正外務大臣を表敬し、「科学技術力の基盤強化」に係る提言を提出しました。この提言は、科学技術外交推進会議(座長:松本科学技術顧問、座長補佐:小谷次席科学技術顧問)が、科学技術外交を推進するに当たって重要となる我が国の科学技術力の基盤強化のために必要な取組をとりまとめたものです。
林大臣から、科学技術外交推進会議による本提言のとりまとめに対し謝意を述べると共に、本提言を参考にして、関係府省・機関との連携や在外公館の体制・機能強化と更なる活用を進め、将来に向けて良い頭脳循環環境を作りたい旨述べました。また、林大臣と両顧問は、科学技術外交に関する幅広い話題に関して、意見交換を行いました。
科学技術外交を推進するに当たって重要な我が国の科学技術力の基盤を強化するべく、「人への投資」、すなわち人材の育成・活用を主眼・目的においた環境整備、制度設計、予算措置等の取組を進めること、また高度人材が産学官セクター間、国内外で循環しネットワーク化して活躍することが、我が国の科学技術力、そして科学技術外交の強化につながることから、そのために必要な国内政策・外交政策の戦略的・統一的推進(主要在外公館に科学技術フェロー(仮称)を設置すること等を含む)を提言している。
平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和2年4月1日、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長(当時)が外務大臣科学技術顧問に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
なお、平成31年4月には、顧問を補佐する外務大臣次席科学技術顧問として、狩野光伸岡山大学教授が就任。令和2年4月1日、後任として、小谷元子東北大学理事・副学長が新たに外務大臣次席科学技術顧問に就任。
平成27年12月、岸田文雄外務大臣(当時)は、科学技術の各種分野における専門的な知見を外務大臣科学技術顧問の下に集め、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとし、その一環として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱した。岸輝雄前科学技術顧問の任期終了とともに推進会議委員の委嘱も終了。
松本科学技術顧問の就任後、新たに委員の人選を行い、令和2年9月に20名に委員を委嘱し、定期的に会合を開催(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、座長補佐の小谷次席顧問を含め、合計22名。)。