報道発表
「風流踊」のユネスコ無形文化遺産代表一覧表への提案
令和3年3月3日
3月3日、無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議において、我が国として、無形文化遺産保護条約に基づく無形文化遺産代表一覧表への記載に向け、「風流踊(ふりゅうおどり)」を再提案することを決定しました。
今回の決定を受け、本年3月末までに無形文化遺産保護条約の事務局であるユネスコに提案書の提出を行い、その後、評価機関による評価等を経て、2022年の無形文化遺産保護条約政府間委員会において記載の可否が審議される予定です。
(参考)
- 無形文化遺産保護条約
伝統的舞踊、音楽、演劇、工芸技術、祭礼等の無形文化遺産を消失の危機から保護し、次世代へ伝えていくことを目的とし、2003年の第32回ユネスコ総会において採択。我が国は2004年6月に条約を締結。締約国は、2021年2月現在180か国。 - 無形文化遺産代表一覧表
無形文化遺産の認知や重要性についての意識の向上、文化の多様性を尊重する対話の奨励を目的として、「無形文化遺産保護条約」により作成、更新及び公表することが定められた一覧表。現在、我が国の無形文化遺産22件が記載されている。 - 「風流踊」
華やかな、人目を惹く、という「風流」の精神を体現し、衣装や持ちものに趣向をこらして、歌や笛、太鼓、鉦(かね)などの囃子に合わせて踊る民俗芸能。除災や死者供養、豊作祈願、雨乞いなど、安穏な暮らしを願う人々の祈り、祭礼や年中行事などの機会に地域の人々が世代を超えて参加する。それぞれの地域の歴史と風土を反映し、多彩な姿で今日まで風流踊は地域の活力の源として大きな役割を果たしている。国指定重要無形民俗文化財41件で構成(「チャッキラコ」の拡張案件)。ユネスコ無形文化遺産の審査は実質2年に1件となっており、本件提案については、2022年頃に審議される可能性が高い。