報道発表
マラウイの物流円滑化及び交通利便性向上のための
無償資金協力に関する書簡の交換
1 9月9日(現地時間同日)、マラウイ共和国の首都リロングウェにおいて、我が方、岩切敏駐マラウイ共和国日本国特命全権大使と先方フェリックス・ムルス財務大臣(Hon. Mr. Felix Mlusu, Minister of Finance)との間で、供与限度額を30.99億円とする無償資金協力「リロングウェ市幹線道路改修計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 マラウイ国内の幹線道路の舗装率は約50%であり、近年では大型車両の走行による道路及び橋梁の劣化や損傷が問題となっているほか、首都のリロングウェ市では、都市化及び人口増加に伴う交通需要が増大しています。
3 この協力では、モザンビーク北部沿岸から内陸国に至るナカラ回廊上の、リロングウェ市内の国道1号線において、リロングウェ川を渡る橋梁の掛け替え及び2車線から4車線への道路拡幅、信号交差点の整備及び街路灯の設置を行います。この協力により、2027年(事業完成予定3年後)には交通量(台/日)の26,000台から39,800台への増加や混雑度の改善が見込まれ、市内の交通混雑の改善を図ることによって、マラウイを含む広域回廊における経済活動の活性化及び同国の都市化を念頭においた成長の基盤整備に寄与することが期待されます。
4 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を表明(PDF)しました。今般の協力は同表明を具体化するとともに、ナカラ回廊地域の開発を通じ、インド洋地域と東・南部アフリカ内陸部の連結性強化にも貢献するものであり、自由で開かれたインド太平洋の実現にも寄与するものです。
[参考]マラウイ共和国基礎データ
マラウイ共和国の面積は約11.8万平方キロメートル(日本の約1/3)、人口1,862万人(2019年、世銀)、1人当たりの国民総所得(GNI)は380米ドル(2019年、世界銀行)。