報道発表
日韓局長協議の開催について
令和2年6月24日
6月24日午前,滝崎成樹外務省アジア大洋州局長は,金丁漢(キム・ジョンハン)韓国外交部アジア太平洋局長との間で,日韓局長協議(テレビ会議)を実施し,日韓間の諸懸案につき,率直に意見交換を行いました。
1 冒頭,新型コロナウイルス感染症への対応について,それぞれの取組及び関心事項等に関する意見交換を行い,今後とも緊密に情報共有や連携を進めていくことで一致しました。
2 続いて,目下の日韓間の最大の課題である旧朝鮮半島出身労働者問題について,我が方から,現金化は深刻な状況を招くので避けなければならない旨述べ,改めて韓国側の責任で解決策を示すよう強く求めました。その上で,両局長は,今後とも,外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致しました。
3 さらに,先方から,我が国による輸出管理の見直しについて従来の立場に基づいた発言があったのに対して,我が方から,韓国がWTOにおけるパネル設置要請を行ったことは極めて遺憾であり,WTO手続を止め,対話のテーブルに戻ってくることを期待する旨述べました。
4 最後に,「明治日本の産業革命遺産」に係る産業遺産情報センターに関連し,先方から,従来の立場に基づいた発言があったのに対し,我が方から,我が国は世界遺産委員会における決議・勧告を誠実に履行しており,韓国側の主張は受け入れられない旨反論しました。