報道発表
ナイジェリアの感染症対応能力向上のための無償資金協力に関する書簡の交換
1 3月3日(現地時間同日),ナイジェリア連邦共和国の首都アブジャにおいて,我が方菊田豊駐ナイジェリア特命全権大使と先方クレメント・イカナデ・アグバ・ナイジェリア連邦共和国予算・国家計画国務大臣(Honourable Minister of State for Budget and National Planning, the Federal Republic of Nigeria)との間で,20億500万円を供与限度額とする無償資金協力「ナイジェリア疾病予防センターにおけるネットワーク検査室機能強化計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 ナイジェリアは,同国起源のラッサ熱が毎年流行する等,感染症リスクが高く,感染症の予防,緊急対応,サーベイランスの向上等を目的として,ナイジェリア全土にある公衆衛生検査室のネットワークが形成されていますが,多くの検査室で,適切な施設や機器が欠如するなど,感染症の早期検知・対応の遅れが課題となっています。
3 この協力は,ラゴスに位置する中央公衆衛生検査室(CPHL)に対し,より安全性の高い診断検査や基礎的な研究が可能となるバイオセーフティ・レベル(BSL)2検査室を整備するとともに,CPHLを含む計8ネットワーク検査室の機材整備を通じ同国の公衆衛生危機への対応能力強化を図るものです。
4 我が国は,2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において,「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具体化するものです。
[参考]ナイジェリア連邦共和国基礎データ
ナイジェリア連邦共和国の面積は約92万3千平方キロメートル(日本の約2.5倍),人口は1億9,587万人(2018年,世界銀行),人口一人当たり国民総所得(GNI)は1,960米ドル(2018年,世界銀行)。