報道発表
キルギスに対する人材育成及び橋梁の整備に資する無償資金協力に関する書簡の交換
1 本17日(現地時間同日),キルギスの首都ビシュケクにおいて,我が方山村嘉宏駐キルギス大使と先方ジェエンバエヴァ・バクティグリ・キルギス財務大臣(H. E. Ms. JEENBAEVA Baktygul, Minister of Finance of the Kyrgyz Republic)の間で,2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 各案件の概要は,それぞれ以下のとおりです。
(1)「人材育成奨学計画」(供与限度額3億200万円)
この協力は,キルギスの将来を担う若手行政官等が,我が国で学位を取得するために必要な経費等を供与するものです。我が国はキルギスに対し,同国の民主主義の定着を後押しするとともに,持続的かつ均衡のとれた経済成長を実現すべく,人材育成等の支援を平成19年度から継続的に実施しています。本件書簡の交換により,最大で20名を限度とするキルギスからの留学生が日本の大学院に留学することとなります。
(2)「タラスータラズ道路ウルマラル川橋梁架け替え計画」(供与限度額17億8,500万円)
この協力は,キルギスとカザフスタンを結ぶ国際幹線道路であるタラスータラズ道路において,同道路に架かるウルマラル川橋梁を架け替えることにより,運輸交通網の改善と物流の円滑化を図り,もってキルギスの運輸インフラと地域間格差の是正に貢献するものです。この計画により,ウルマラル川橋梁を通過する交通量,旅客数,貨物量が約27%増加することが見込まれており,更に安全面にも配慮することで,交通の円滑化,安全性も向上します。
3 2015年10月,安倍晋三内閣総理大臣がキルギスを訪問した際に,同国との間で署名された共同声明(PDF)において,人材育成計画の重要性が指摘され,またキルギスの発展及び地域の内外との連結強化のために運輸インフラの整備が重要であることが確認されており,今回の協力はこれらの具体化に係る取組の一環として行われるものです。
[参考]キルギス共和国基礎データ
キルギスは,面積約19万8,500平方キロメートル(日本の約半分),人口約600万人(2017年,国連人口基金),人口1人当たり国民総所得(GNI)1,130ドル(2017年,世界銀行)