報道発表
ギニアに対する物流改善のための無償資金協力に関する書簡の交換
1 7月3日(現地時間同日),ギニア共和国の首都コナクリにおいて,我が方松原英夫駐ギニア大使と先方ジェネ・ケイタ協力・アフリカ統合大臣(H.E. Ms. Diene KEITA, Minister of Cooperation and African Integration)との間で,供与限度額14.14億円の無償資金協力「国道三号線スンバ橋架け替え計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 ギニアでは,1958年の独立後も十分なインフラ整備が行われてこなかったため,都市間道路の整備の遅れや都市への人口集中を背景にした交通渋滞が問題となっており,経済活動にも影響が出ています。
3 同国の国道三号線は,首都コナクリと近隣諸国を結び,西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)域内の国際回廊の一部となっている重要な幹線道路です。国道三号線上に位置するスンバ橋上は,一日あたり約4,000台の交通量がありますが,建設後50年以上が経過しているため劣化・損傷が激しく落橋の危険性があり,また,十分な幅員が確保されておらず一車線通行であるため,通過待ち車両による渋滞が発生し,物流のボトルネックになっています。
4 この計画は,スンバ橋の架け替えを行うことにより,ギニアの主要幹線道路である国道三号線の円滑な物流の維持・促進を図るものです。この計画により,スンバ橋の通行量が約35%増加し,橋梁の通過時間も5分の1以下に短縮される見込みであり,同国内における経済活動の促進及びECOWAS域内の連結性向上が期待されます。
5 我が国は,2016年の第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける質の高いインフラ投資を支援する旨表明(PDF)しており,この計画は,同表明を具体化するものです。
[参考]ギニア共和国基礎データ
ギニア共和国の面積は約24,6平方キロメートル(日本の約3分の2),人口は約1,272万人(2017年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約800米ドル(2017年,世界銀行)。