報道発表

ファレモ国連プロジェクト・サービス機関事務局長による阿部外務副大臣表敬

平成30年10月18日
ファレモ国連プロジェクト・サービス機関事務局長による阿部外務副大臣表敬1
ファレモ国連プロジェクト・サービス機関事務局長による阿部外務副大臣表敬2

 本18日午前11時から約30分間,阿部俊子外務副大臣は,訪日中のグレテ・ファレモ国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)事務局長(Ms. Grete Faremo, Executive Director of the United Nations Office for Project Services)による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,阿部副大臣から,ファレモ事務局長の昨年に続く訪日を歓迎した上で,我が国の優先課題である災害やテロの影響を受けた国や地域に対する人道・開発支援における,UNOPSによる迅速な案件形成や事業の実施を高く評価する旨述べるとともに,本年9月の国連総会において,日本・EU・UNOPSで共催した「質の高いインフラの推進に関するサイドイベント」へのファレモ事務局長の貢献に謝意を表明しました。また,UNOPSは国連調達全体の牽引役を担う立場にあることから,本年3月にUNOPS駐日事務所が開設別ウィンドウで開くされたことを契機に,国連調達を通じた我が国の民間企業との連携も含めた日・UNOPSの更なる連携強化を期待するとともに,邦人職員が一層活躍できるよう協力してほしい旨述べました。

2 これに対し,ファレモ事務局長から,日本からのUNOPSへの拠出に謝意を述べるとともに,質の高いインフラの分野において日本から学ぶべきことは多く,引き続き共通の優先課題として日本との協力を深めていきたい旨述べました。また,国連調達は国連システム改革の文脈において非常に重要な分野であり,UNOPSは調達に関して,質,価格の効率性,技術革新の3点を重視しており,特に技術革新の面において日本に大きな期待を寄せている旨述べたほか,ブロックチェーンや人工知能(AI)など最先端の技術を活用して,支援を必要としている人々により効率的に支援を届けるためのインフラ整備を行う点においても,日本との連携を強化したい旨言及がありました。また,UNOPSとしては優秀な邦人職員を求めており,より多くの日本人にUNOPSの仕事に関心を持ってほしい旨述べました。

[参考]国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)
 1974年,国連開発計画(UNDP)の中の1部署(Office for Project Services (OPS))として設立,1994年の国連総会決議によりUNDPから独立し,UNOPSとして1995年1月1日に正式に発足。UNOPSは,人道・平和構築・開発支援の分野において,被援助国政府,ドナー政府,国際機関等からの要望に応じてインフラ整備,調達,プロジェクト管理等のサービスを提供している。


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