報道発表

中根外務副大臣とファヒール・インドネシア外務副大臣との会談

平成30年9月21日

 インドネシア共和国のジャカルタを訪問中の中根一幸外務副大臣は,本21日,アブドゥラフマン・モハマッド・ファヒール・インドネシア共和国外務副大臣(Mr. Abdurahman Mohammad Fachir, Vice Minister for Foreign Affiars of the Republic of Indonesia)との間で会談を行ったところ概要は以下のとおりです。

1 冒頭,中根副大臣から,アジア競技大会を成功裏に開催したことへの祝意,及び,ロンボク島における地震被害に対するお見舞いを伝えつつ,日インドネシア国交樹立60周年を契機に,各分野における両国関係を更に強化したい旨述べました。

2 これに対し,ファヒール副大臣から,日本とインドネシアは,経済や人的交流を含め,あらゆる分野で強固な関係にある,そうした関係を強化・拡大していく上で,緊密に協力したい旨述べました。

3 両副大臣は,日・インドネシア政府間で協議を継続している,インドネシアにおける戦没者の遺骨収集事業の再開のための国際約束について議論し,大きな進展を得ることができました。また,両副大臣は,遺骨収集事業の再開に向けて協力していくことを確認しました。さらに,北朝鮮を始めとする地域・国際情勢についても意見交換を行いました。

4 その他,中根副大臣は,ディディック教育文化省次官と面会し,インドネシアにおける戦没者の遺骨収集事業や日本語教育の推進を始めとする教育分野での二国間協力等について意見交換を行いました。

[参考]インドネシアにおける海外戦没者の遺骨収集

(1)先の大戦においてインドネシアのパプア州及び西パプア州の戦没者は約53,000と推定されている。これまで,陸海軍部隊や一般邦人の引揚者が持ち帰ったものを含めると同地域において33,430柱の御遺骨を収容し,現在も未収容の遺骨が19,570柱あると推定されている。

(2)2017年1月の安倍総理大臣によるインドネシア訪問の際にジョコ大統領との間で遺骨収集の再開に向けた調整を加速する意図を共有(PDF)別ウィンドウで開くし,その後,両国政府間で国際約束の締結に向けて協議を行ってきた。

(3)この国際約束は,遺骨をインドネシアから日本に持ち出すための法的根拠となり,また,遺骨収集実施のための両国政府間の法的な協力枠組みとなるもの。


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