報道発表

G20貿易・投資大臣会合の開催

平成30年9月16日
G20貿易・投資大臣会合の開催

 9月14日(現地時間),アルゼンチンのマル・デル・プラタにおいて,G20貿易・投資大臣会合が開催されたところ,概要以下のとおりです。アルゼンチンのホルヘ・マルセロ・フォリー外務大臣及びダンテ・シカ工業生産大臣が議長を務め,我が国からは,中根一幸外務副大臣及び平木大作経済産業大臣政務官が共同議長として出席しました。

1 出席者(26か国・地域の閣僚若しくは代理及び7国際機関代表が出席)

G20アルゼンチン(議長:ホルヘ・マルセロ・フォリー外務大臣及びダンテ・シカ工業生産大臣),日本,オーストラリア,ブラジル,カナダ,中国,フランス,ドイツ,インド,インドネシア,イタリア,メキシコ,ロシア,サウジアラビア,南アフリカ,韓国,トルコ,英国,米国,EU
被招待国チリ,ジャマイカ(カリブ共同体(カリコム)を代表),オランダ,セネガル(アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)を代表),シンガポール(ASEANを代表),スペイン
国際機関WTO,OECD,世界銀行,IMF,国際貿易センター(ITC),米州開発銀行(IDB),ラテンアメリカ開発銀行

2 会議概要

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    中根外務副大臣及び平木経済産業大臣政務官が共同議長として出席

(1)今次会合では,(ア)農業・食料品のグローバル・バリュー・チェーンの貿易・投資側面,(イ)新産業革命の貿易・投資側面といった議題に加え,(ウ)現下の国際貿易をめぐる情勢についてのG20間の対話という議題で議論が行われました。

(2)会合の最後に,包摂的な農業・食料品のグローバル・バリュー・チェーンの促進と新産業革命の課題への対処について総括するとともに,現下の国際貿易をめぐる情勢に対応するためのWTO改革の必要性とG20における対話の継続に関する内容を含む閣僚声明(英文)(PDF)別ウィンドウで開くが全会一致で発出されました。

(3)現下の国際貿易をめぐる情勢についての議論では,中根副大臣から,概要以下のとおり発言を行いました。

  • ア 現在のような情勢であるからこそ,G20が正面から向き合い議論を行うことが重要。
  • イ 日本は,自由で,公平で,開かれた,ルールに基づく国際的な貿易体制こそが,我々の発展を支えるものと,揺るぎない確信を抱いている。貿易制限措置の応酬に明け暮れることは,どの国の利益にもならない。
  • ウ 自由で公平なルールを高い水準で設定・遵守し,レベル・プレイング・フィールドを世界に広げることが,自由貿易の果実を公平に分配する前提。この観点から,不公正な貿易慣行の除去が必要。
  • エ その取組を進めるためにも,ルールに基づく国際的貿易体制を維持・強化していくことが重要。WTOの改革・現代化を通じたWTOの機能向上を,G20各国が連携して後押ししていこう。
  • オ 日本は,「自由貿易の旗手」として,自由で公平なルールを高い水準で世界に広めていくべく,TPP11別ウィンドウで開く発効推進や日本とEUとのEPA等の取組を進めていく。

3 バイ会談等

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    マジード・ビン・アル=カサビー・サウジアラビア商業投資大臣との会談

 中根副大臣は,今次会合中,マジード・ビン・アル=カサビー・サウジアラビア商業投資大臣とバイ会談を行い,G20における協力や二国間関係などについて協議したほか,議長国アルゼンチンのホルヘ・マルセロ・フォリー外務大臣やダンテ・シカ工業生産大臣,オラシオ・レイセル外務副大臣や米国,EU,中国,韓国,シンガポール,ブラジル,トルコ,オランダ等の各国出席者との間で短時間立ち話を行いました。


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