報道発表
アフガニスタンにおける母子手帳推進のための無償資金協力に関する書簡の交換
平成30年8月27日
1 本27日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,鈴鹿光次駐アフガニスタン大使とアデル・ホドル国連児童基金(UNICEF)アフガニスタン事務所長(Ms. Adele Khodr, Representative, UNICEF Afghanistan)との間で,8億9,400万円を供与限度額とする無償資金協力「母子手帳推進計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
2 アフガニスタンでは,5歳未満の死亡率が1,000人あたり70人と高く,乳児(1歳未満児)死亡率,新生児死亡率,妊産婦死亡率についても南アジアの中でも最も劣悪な国の一つであり,母子保健を取り巻く環境改善が喫緊の課題となっています。
3 この協力は,アフガニスタンで初となる母子手帳の全国展開を支援し,また,母子手帳普及のための研修など必要な活動を支援することで,母子保健を中心とした基礎的保健サービスへのアクセスを向上し,アフガニスタンの持続的・自立的発展に寄与することを図るものです。
4 我が国は2016年のG7伊勢志摩サミットの機会に,中東地域安定のために3年間で総額約60億ドルの包括的支援を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具現化するものです。
[参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
アフガニスタン・イスラム共和国の面積は65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍),人口は約3,465万人(2016年,世界銀行),1人当たりの国民総所得(GNI)は580米ドル(2016年,世界銀行)。