報道発表

ミクロネシアの防災・減災能力強化のための支援
(無償資金協力に関する書簡の交換)

平成30年5月28日

1 本28日(現地時間同日),ミクロネシア連邦の首都パリキールにおいて,我が方堀江良一駐ミクロネシア大使と先方ローリン S.ロバート外務大臣(Hon. Lorin S. Robert, Secretary of Department of Foreign Affairs, Federated States of Micronesia)との間で,供与額2億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 ミクロネシアは,国土が広大な地域に散在し,29ある有人離島地域の大半は環礁で海抜10メートル以下であることに加え,気候変動の影響により干ばつや台風が頻発及び大型化していることから,自然災害に対して非常に脆弱となっています。このような状況から,同国では,災害等の緊急時には,個々の島での基礎インフラが重要となりますが,有人離島地域のほとんどが十分な備えがない状況にあります。今回の協力は,主として,災害時に加え,通常時にも頻発する停電に備えるための発電機等を供与するものであり,同国の防災・減災能力の強化が図られることが期待されます。

3 今回の協力は,5月18日及び19日に福島県いわき市において開催された第8回太平洋・島サミットにおいて,我が国政府が表明した支援の柱である「強靱かつ持続可能な発展の基盤強化」に資する協力(PDF)別ウィンドウで開くとして実施するものです。

[参考1]ミクロネシア連邦基礎データ
 ミクロネシア連邦は,面積700平方キロメートル(奄美大島とほぼ同じ),人口約10.5万人(2016年,世界銀行),一人当たりの国民総所得(GNI)は3,550米ドル(2016年,世界銀行)。

[参考2]第8回太平洋・島サミット

(1)第8回太平洋・島サミット(PALM8)は5月18日及び19日に福島県いわき市において開催。16の太平洋島嶼国・地域及びオーストラリア・ニュージーランドの首脳級等が出席。ミクロネシアからはクリスチャン大統領が参加した。

(2)我が国は,PALM8において,(ア)自由で開かれた持続可能な海洋,(イ)強靱かつ持続可能な発展の基盤強化,(ウ)人的交流・往来の活性化の3つを柱として,今後3年間でこれまでの実績も踏まえた,従来同様の,しっかりとした開発協力の実施及び成長と繁栄の基盤である人材の育成・交流の一層の強化を表明しました。


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