報道発表
アフガニスタンの道路整備のための無償資金協力に関する書簡の交換
1 4月18日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,鈴鹿光次駐アフガニスタン大使とアムジャド・ムハマド国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)アフガニスタン事務所長代行(Mr. Amjad Muhammad, Director and Representative ad interim, UNOPS Afghanistan)との間で,12億5,000万円を供与額とする無償資金協力「カブール市南東部地区アクセス改善計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
2 カブール市では,2001年以降,国際社会の支援により市内道路の整備が進められているものの,依然として道路舗装率は20%にとどまり,基幹道路でさえ未舗装または損傷が著しい状況です。道路事情は円滑な都市交通と物流ネットワークの弊害となっており,住民生活の支障となるだけでなく,首都圏のみならずアフガニスタンの経済全体に影響を及ぼしています。
3 この協力は,アフガニスタンの首都カブールの南西部・東部間を結ぶ既存道路の拡幅・改修を行うことで,市内の交通混雑の解消と物流の活性化を実現し,アフガニスタンの平和定着と持続的な経済成長の促進,さらには地域の安定化に寄与することを図るものです。
4 我が国は2016年のG7伊勢志摩サミットの機会に,中東地域安定のために3年間で総額約60億ドルの包括的支援を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具現化するものです。
[参考]アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
アフガニスタン・イスラム共和国の面積は65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍),人口は約3,465万人(2016年,世界銀行),1人当たりの国民総所得(GNI)は580米ドル(2016年,世界銀行)。