報道発表

OECD開発援助委員会による2017年の各国ODA実績(暫定値)の公表

平成30年4月10日

 4月9日,経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)事務局が2017年(暦年)の各国のODA実績(暫定値)を公表しました。主要点は以下のとおりです。

1 我が国のODA支出総額(グロス)実績は,ドルベースで前年比9.9%増の184億7,385万ドル(円ベースでは前年比13.3%増の2兆725億円)となりました。また,支出純額(ネット)実績では,ドルベースで前年比10.2%増の114億7,530万ドル(円ベースでは前年比13.6%増の1兆2,873億円)となりました。DAC加盟国の中で,我が国の実績は,支出総額は米国,ドイツに次ぐ第3位(前年は第4位),支出純額は米国,ドイツ,英国に次ぐ第4位でした(前年も第4位)。

2 前年に比べ実績が伸びた主な要因としては,我が国が重視する質の高いインフラの促進等を背景に,円借款等の有償資金協力の供与額が増加したことが挙げられます。また,後発開発途上国(LDCs)向け実績が増加しました(支出純額,ドルベースで前年比約26%増)。

3 ODA(支出純額)の対国民総所得(GNI)比については,DAC全体で0.31%(前年は0.32%),我が国は0.23%(前年は0.20%)となっています。これはDAC加盟29か国中,第18位(前年第20位)です。

4 なお,DAC加盟29か国のODA実績合計(支出純額)は,前年比1.1%増(名目ベース)の1,466億ドルとなりました。

[参考]DAC指定為替換算レート

  • 2016年:1ドル=108.8027円
  • 2017年:1ドル=112.1831円

報道発表へ戻る