報道発表
コートジボワールの物流円滑化及び交通利便性向上のための無償資金協力に関する書簡の交換
1 本16日(現地時間15日),コートジボワール共和国のアビジャン市において,我が方川村裕駐コートジボワール大使と先方マルセル・アモン=タノー外務大臣(H.E.M. Marcel AMON-TANOH, Minister of Foreign Affairs)との間で,供与限度額を1億6,800万円とする無償資金協力「第二次日本・コートジボワール友好交差点改善計画(詳細設計)」に関する書簡の交換が行われました。
2 コートジボワール国内の道路インフラは,1970年代以降,外国投資に支えられて整備が進められてきましたが,その後の国内混乱・内戦の影響により,新規の道路建設や維持管理は停滞したことから,アビジャン市内の交通量がその容量を上回り,同市内随所で慢性的に渋滞が発生しています。
3 今回の協力は,アビジャン市において,日本・コートジボワール友好交差点の立体交差の双方向化を通じて交通容量の更なる増強を行うことにより,市中心部と郊外とを往来する交通の円滑化を図り,もってコートジボワールの経済成長の加速化に寄与するものです。これにより,旅客輸送や物流の定時性確保,交通の利便性及び交差点の安全性の向上に貢献します。
4 我が国は2016年のTICAD VIにおいて,コートジボワールを含む西アフリカ「成長の環」を総合広域開発の3重点地域の一つと位置づけており,アフリカで約100億ドル(約1兆円)の質の高いインフラ投資を実施することを表明(PDF)しています。この協力は同表明を具体化するものです。
[参考]コートジボワール共和国基礎データ
コートジボワール共和国の面積は約32.2万平方キロメートル(日本の0.9倍),人口は2,367万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,520米ドル(2016年,世界銀行)。