報道発表
「海洋状況把握(MDA)の国際連携に関するARFワークショップ」の開催
平成30年3月7日
1 本7日,外務省は,ASEAN地域フォーラム(ARF)公式行事として「海洋状況把握(MDA)の国際連携に関するARFワークショップ」を開催しました。
2 今回の会合では,日本及びマレーシアが共同議長を務め,ARFメンバーの政府関係者や有識者が参加しました。我が国からは,外務省,内閣官房国家安全保障局,内閣府総合海洋政策推進事務局,海上保安庁の関係者が出席しました。
3 この会合の概要は以下のとおりです。
(1)「現在のMDAを取り巻く状況」,「MDAを通じた海洋諸課題への取組」,「MDAの国際連携」とのトピックで,参加者がプレゼンテーションを交えて議論を行いました。
(2)我が国からは,インド太平洋を法の支配に基づく自由で開かれた国際公共財とすることにより,地域全体の平和と繁栄を確保していくことが重要であるとの考えも踏まえ,MDAに関する取組について紹介するとともに,MDA能力強化を含むASEAN各国への海上法執行,海上安全,自然災害対策等の分野の能力構築支援を重点的に実施している旨述べました。
(3)各セッションでの活発な議論を通じて,海賊や違法漁業等の様々な海洋における課題に直面しているARFメンバー間においてMDAに関する各国・各地域枠組みの経験・教訓が共有され,また,ARFメンバーのMDA能力向上のニーズに関する意見交換を通じて,MDAの国際連携に関する認識が深まりました。
[参考]ARFメンバーのうち,以下で太字を付した18か国,EU及びASEAN事務局が参加した。
(注)ARFメンバー(25か国,1地域,1機関)
ASEAN | : | ブルネイ,インドネシア,マレーシア,タイ,フィリピン,シンガポール,ベトナム,ラオス,ミャンマー,カンボジア |
非ASEAN | : | 日本,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,韓国,北朝鮮,モンゴル,中国,ロシア,インド,パキスタン,東ティモール,バングラデシュ,スリランカ,EU |