報道発表

河野外務大臣のオーストリア及びドイツ訪問

平成30年2月14日

1 河野太郎外務大臣は,2月15日から18日までオーストリア共和国のウィーン及びドイツ連邦共和国のミュンヘンを訪問します。

2 ウィーンでは,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長(Mr.Yukiya Amano, Director General)と意見交換を行い,北朝鮮をはじめ世界規模で核実験を監視する包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)からCTBT検証体制につき説明を受けるほか,トーマス・グレミンガー欧州安全保障協力機構(OSCE)事務総長(Mr.Thomas Greminger,Secretary general of the Organization for Security and Co-operation in Europe)との会談,在ウィーン国際機関の邦人職員との懇談等を行う予定です。

3 ドイツでは,ミュンヘン安全保障会議に出席し,我が国を取り巻く安全保障環境について発信する予定です。

[参考1]河野大臣出張日程

2月15日 羽田発(フランクフルト経由)
 ウィーン着
 グレミンガー欧州安全保障協力機構(OSCE)事務総長との会談
 天野IAEA事務局長との会談
 包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)
16日 ウィーン発
 ミュンヘン着
 ミュンヘン安全保障会議出席
17日 ミュンヘン安全保障会議出席
 ミュンヘン発
18日 羽田着

[参考2]国際原子力機関(International Atomic Energy Agency (IAEA))

 1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和的利用の促進と原子力の軍事的利用への転用防止等を目的として設立された国際機関(現在169か国が加盟)。

[参考3]欧州安全保障協力機構(OSCE)(Organization for Security and Co-operation in Europe(OSCE))

(1)概要

 1975年に欧州安全保障協力会議(CSCE)として設立された(1995年に改称),欧州,中央アジア,北米の57か国から成る世界最大の地域安全保障機構。我が国を含む11のパートナー国がある。安全保障環境促進のための豊富な経験及び知見並びに広範なネットワーク及び多様な活動チャンネルを有する組織であり,最近ではウクライナに民主化ミッションを派遣するなど,ウクライナ情勢の安定化に貢献。

(2)加盟国(全57か国)
 アイスランド,アイルランド,アゼルバイジャン,米国,アルバニア,アルメニア,アンドラ,イタリア,ウクライナ,ウズベキスタン,英国,エストニア,オーストリア,オランダ,カザフスタン,カナダ,キプロス,ギリシャ,キルギス,グルジア,クロアチア,サンマリノ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,セルビア,タジキスタン,チェコ,デンマーク,ドイツ,トルクメニスタン,トルコ,ノルウェー,バチカン,ハンガリー,フィンランド,フランス,ブルガリア,ベラルーシ,ベルギー,ポーランド,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ポルトガル,マケドニア旧ユーゴスラビア共和国,マルタ,モナコ,モルドバ,モンゴル,モンテネグロ,ラトビア,リヒテンシュタイン,リトアニア,ルーマニア,ルクセンブルク,ロシア

(3)パートナー国(11か国)
 日本,韓国,タイ,アフガニスタン,オーストラリア,モロッコ,エジプト,アルジェリア,ヨルダン,イスラエル,チュニジア

[参考4]包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)

 包括的核実験禁止条約(CTBT)の実施準備を行うため,1996年包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)が設立された。同委員会の事務局として,暫定技術事務局(PTS)がウィーンに設置され,PTSは,条約が発効するまでに検証制度を整備すべく,国際監視制度(IMS)を建設し,世界各地のIMS施設から送付されるデータを処理する国際データセンター(IDC)を設置する等,CTBTの検証体制の整備を行っている。PTSの事務局長は,ブルキナファソ出身のラッシーナ・ゼルボ氏。

[参考5]ミュンヘン安全保障会議

(1)安全保障における「ダボス会議」ともいえる会議。1962年に発足して以来,例年2月に開催(今年は2月16日~2月18日で開催)。ミュンヘン安全保障会議事務局主催(イッシンガー議長(元ドイツ外務次官,元駐米・駐英大使))。

(2)例年,ドイツを始めとする欧米諸国等の首脳,外交・国防関係閣僚に加え,EU,NATO,国連等の要人が出席。アジアからは日本のほか,中国,インド等が出席。

(3)欧州のみならず,各地域及びグローバルな安全保障問題について幅広く議論が行われる。


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