報道発表
佐藤外務副大臣とアクリル・エチオピア外務国務大臣との会談


本8日午後5時30分から約30分間,佐藤正久外務副大臣は,訪日中のアクリル・ハイレミカエル・エチオピア連邦民主共和国外務国務大臣(Dr. Aklilu Hailemichael, State Minister of Foreign Affairs of the Federal Democratic Republic of Ethiopia)と会談を行ったところ,以下のとおりです。
1 冒頭,佐藤副大臣からアクリル国務大臣の訪日を歓迎するとともに,両外相間のみならず,様々なレベルで交流が行われており,両国関係の親密さの表れである旨述べました。これに対し,アクリル国務大臣は,日本とエチオピアは長きにわたり良好な関係を継続しており,日本の製品だけではなく,「カイゼン」プロジェクトを通じて,日本の高い技術や生産性向上のための手法は国内で広く浸透している旨述べました。
2 佐藤副大臣から,二国間経済関係に関し,今般アクリル国務大臣が出席された名古屋と神戸でのエチオピア・ビジネス投資セミナーが成功裏に終了したことに言及し,エチオピアへの日本企業の関心が高まっている旨述べました。これに対し,アクリル国務大臣からは,今般のセミナーには100社以上の日本企業が出席し,大成功に終わった,1億人の人口を擁するエチオピアには巨大な国内市場があり,豊富で質の高い労働力や安価なエネルギー,良好なインフラなど魅力的な要素が多くあり,日本企業の進出を期待している旨述べました。
3 このほか,双方は北朝鮮を含む地域情勢及び国際場裏における協力についても意見交換を行いました。
[参考]
カイゼンとは,主に製造業の生産現場で行われている品質や生産性向上を目的とした活動。「整理,整頓,清掃,清潔,躾」の頭文字をとった「5S」や品質管理サークルなどがある。