報道発表
ブルキナファソに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
1 12月5日(現地時間同日),ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて,我が方池﨑保駐ブルキナファソ大使と先方デイヴィッド・ブルマン国連世界食糧計画(WFP)ブルキナファソ事務所代表(Mr. David Bulman, Burkina Faso Representative and Country Director, the United Nations World Food Programme)との間で,ブルキナファソに対するWFPを通じた食糧援助として供与額3億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 ブルキナファソは,国連開発計画の人間開発指数(2016年)が188か国中185位,一人当たりの国民総所得(GNI)は約640米ドルであり,最貧国のひとつです。サヘル地域に位置する同国は気候変動の影響を受け,2015年から2016年のコメの生産量は需要の半分程度にとどまっており,国民の約21%が栄養不良状態にあり,子供の発育阻害率は33%にも達しています。食料不足に起因する栄養不良は慢性化しており,同国は食料安全保障問題に直面しています。
3 今回の協力は,ブルキナファソ政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料(我が国政府米)を供与することにより,同国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として実施するものです。これにより,サヘル州の2郡における約77,000人の小学生の学校給食と,約4,400人の女子児童への家庭への持ち帰り食糧が提供されます。家庭への持ち帰り食糧により,女子児童が継続して通学可能となり,同地域で一般的となっている低年齢での結婚の減少が期待されます。
4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明(PDF)しており,この協力は同表明を具体化するものです。
[参考]ブルキナファソ基礎データ
ブルキナファソは,面積約27.42万平方キロメートル(日本の約0.72倍),人口1,865万人(2016年,世界銀行),人口一人当たり国民総所得(GNI)は640米ドル(2016年,世界銀行)。