報道発表
エルサルバドルに対する無償資金協力に関する書簡の交換
平成29年11月7日
1 本7日(現地時間6日),エルサルバドル共和国のアンティグオ・クスカトランにおいて,我が方樋口和喜駐エルサルバドル大使と先方ウゴ・ロヘル・マルティネス・ボニージャ外務大臣(H.E. Mr. Hugo Roger Martínez Bonilla, Minister for Foreign Affairs)との間で,供与額4億3,000万円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 エルサルバドルは,地質的・地理的条件から地震,豪雨,サイクロン等が発生しやすく,自然災害に対する脆弱性を有しています。このため,将来の大規模災害に備え,防災・減災対策の強化が急務となっています。
3 こうした状況を踏まえ,この計画は,我が国が有している防災分野の知見及び技術を活用しつつ,主要幹線道路の落石防護柵や雨水の貯留・浸透層等の我が国で製造された防災機材を供与することにより,エルサルバドル国の災害リスクの軽減を図り,もって同国の防災対策の強化に寄与するものです。
4 また,この計画は,我が国の気候変動分野における途上国支援策としても実施するものです。我が国は,2015年11月に「美しい星への行動2.0(ACE2.0)(PDF)」を発表し,2020年に官民合わせて約1兆3,000億円の気候変動対策支援を実施することを表明しています。我が国としては,エルサルバドルと引き続き気候変動分野で連携していきます。
[参考]エルサルバドル共和国基礎データ
エルサルバドル共和国は,面積約2.1万平方キロメートル(九州の約半分),人口約634万人(2016年,世界銀行),一人当たり国民総所得(GNI)は約3,920米ドル(2016年,世界銀行)。