エルサルバドル共和国

エルサルバドル共和国(Republic of El Salvador)

基礎データ

令和元年7月8日

  • エルサルバドル共和国国旗

一般事情

1 面積

21,040平方キロメートル(九州の約半分)

2 人口

約664万人(2018年,統計局)

3 首都

サンサルバドル

4 民族

スペイン系白人と先住民の混血約84%,先住民約5.6%,ヨーロッパ系約10%

5 言語

スペイン語

6 宗教

カトリック教

7 略史

年月 略史
1525年 スペイン人がサンサルバドル市を建設後,グアテマラ総督領に編入
1821年 独立宣言
1823年 中米諸州連合結成
1841年 同連合から分離独立
1962年 国民協議党政権成立
1979年 クーデターにより革命評議会発足
1989年 クリスティアーニ大統領(ARENA)就任
1992年 政府とゲリラの間で和平合意調印,内戦終結
1994年 カルデロン大統領(ARENA)就任
1999年 フローレス大統領(ARENA)就任
2001年 1月及び2月に大地震が発生,死者1,259人,被災者150万人
2004年 サカ大統領(ARENA)就任
2009年 フネス大統領(FMLN)就任
2014年 サンチェス・セレン大統領(FMLN)就任
2019年 ブケレ大統領(GANA)就任

政治体制・内政

1 政体

立憲共和制

2 元首

ナジブ・アルマンド・ブケレ・オルティス大統領(2019年6月~2024年5月,任期5年,連続再選禁止)

3 議会

一院制,議員定数84名,任期3年

4 政府

  • (1)首相名 首相職無し
  • (2)外相名 アレクサンドラ・ヒル

5 内政

  • (1)1979年以来,約7万5千人の戦死者を出し,政府軍とゲリラ勢力の間で続いた激しい内戦は,1992年1月,政府とファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)による和平合意締結により終結。和平プロセスは国連の監視・検証の下,順調に進展し,国連平和維持活動の成功例として高い評価を得ている。1998年に和平合意の完全履行を宣言。
  • (2)国民共和同盟(ARENA)は1989年から2009年まで連続4期大統領を輩出したが,2009年には,ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)へ20年ぶりに政権が交代した。
  • (3)2019年3月に実施された大統領選挙において,野党国民統合のための大連合(GANA)のブケレ候補が選出され,6月1日に大統領に就任。

外交・国防

1 外交基本方針

 エルサルバドル人が多く居住する対米関係を重視しつつ,中米諸国との連帯強化及び中米統合機構(SICA)を通じた統合を推進。台湾と外交関係を維持してきたが,2018年8月,台湾と断交し,中国との外交関係を樹立。

2 軍事力

(1)予算
141百万米ドル(2017年,エルサルバドル財務省)
(2)兵役
12カ月,志願
(3)兵力
24,500人(陸軍20,500人,海軍2,000人,空軍2,000人)

(2017年ミリタリーバランス)

経済

1 主要産業

軽工業(輸出向け繊維縫製産業),農業(コーヒー,砂糖等)

2 GDP

26,057百万ドル(2018年,中銀)

3 一人当たりGNP

4,508ドル(2018年,中銀)

4 経済成長率

2.5%(2018年,中銀)

5 物価上昇率

2.04%(2017年,中銀)

6 失業率

7%(2017年,統計局)

7 総貿易額

(1)輸出(FOB)
5,760百万ドル(対前年比7.96%増)
(2)輸入(CIF)
10,592百万ドル(対前年比7.49%増)

(2017年,中銀)

8 主要貿易品目

(1)輸出
衣類,プラスチック製品,機械・電子機器,紙製品,砂糖
(2)輸入
燃料,機械・電子機器,プラスチック製品,繊維製品原料(綿花,ニット織等),医薬用品

(2016年,中銀)

9 主要貿易相手国

(1)輸出
米国,ホンジュラス,グアテマラ,ニカラグア,コスタリカ
(2)輸入
米国,グアテマラ,中国,メキシコ,ホンジュラス

(2016年,中銀)

10 通貨

米ドル

11 外貨準備

約32.7億ドル(2017年,中銀)

12 国家予算

約49.58億ドル(2017年)

13 対外債務残高

約96億ドル(2017年,中銀)

14 経済概況

 1992年の内戦終了後,2度の大地震やハリケーン等の自然災害に見舞われながらも経済はプラス成長を維持。2001年の通貨統合法により,国内経済のドル化が進展し,金利は低下,物価上昇率も安定。

 近年,GDP成長率は改善しつつあるが,中米地域で最も低いレベルに留まっている。

 約250万人といわれる在米エルサルバドル人による家族送金は約54.7億ドル(2018年)にのぼり,GDPの20.9%に相当し,エルサルバドル経済の下支えとなっている。

 2006年に米国との自由貿易協定(米・中米・ドミニカ共和国自由貿易協定:DR-CAFTA),2008年に台湾,2010年にコロンビアとの自由貿易協定,2013年にEU・中米連携協定が発効。また,2018年2月,中米・韓国自由貿易協定(FTA)署名。

経済協力

1 日本の援助実績

  • (1)有償資金協力(2016年度まで,ENベース) 624.72億円
  • (2)無償資金協力(2016年度まで,ENベース) 369.96億円
  • (3)技術協力実績(2016年度まで,JICA経費実績ベース) 249.81億円

2 主要援助国

  • (1)米国(61.69)
  • (2)ドイツ(22.92)
  • (3)EU(18.74)
  • (4)スペイン(16.35)
  • (5)日本(12.38)

(2015~16年平均,支出総額,単位:百万ドル,OECD/DAC)

二国間関係

1 政治関係

伝統的に友好関係

  • 1935年2月 外交関係樹立
  • 1952年5月6日 外交関係再開

(1992年5月 1980年より停止していた大使館員常駐を再開)

2 経済関係

(1)貿易額(2017年,財務省貿易統計)
日本への輸出  約21.6億円
日本からの輸入 約146億円
(2)主要品目
日本への輸出  コーヒー,衣類等
日本からの輸入 自動車,鉄鋼製品

3 文化関係

  • 一般文化無償累計(2016年度まで) 17件 7.903億円
  • 草の根文化無償累計(2016年度まで) 7件 約5,347万円

4 在留邦人数

176人(2016年10月現在)

5 在日エルサルバドル人数

119人(2016年6月現在)

6 要人往来

(1)往(1990年以降)
年月 要人名
1994年 東祥三外務政務次官
山花貞夫特派大使(大統領就任式)
1999年 自見庄三郎特派大使(大統領就任式)
2000年 自見庄三郎議員,北橋建治議員,鈴木宗男議員,掘込征雄議員,細田博之議員(衆議院公式派遣議員団)
2001年 山口泰明外務大臣政務官
2004年 大島理森特派大使(大統領就任式)
2005年 常陸宮同妃両殿下
2006年 佐々木幹夫経団連中南米地域委員長(日・中米ビジネスフォーラム)
2006年 岡田広厚生労働大臣政務官
2007年 横路孝弘衆議院副議長
2009年 原田義昭特派大使(大統領就任式)
2010年 武正公一外務副大臣
姫井由美子議員,水戸将史議員,関口昌一議員(参議員ODA調査団)
2014年 林幹雄特派大使(大統領就任式)
衆議院国土交通事情等調査団(梶山弘志議員,望月義夫議員,西村明宏議員,若井康彦議員,井上英孝議員,伊藤渉議員,杉本かずみ議員)
2015年 宇都隆史外務大臣政務官(民主主義共同体閣僚会合)
眞子内親王殿下(外交関係樹立80周年,日・中米交流年)
2017年 金子めぐみ総務大臣政務官
樋口尚也文部科学大臣政務官
2018年 岡本三成外務大臣政務官
2019年 林幹雄特派大使(大統領就任式)
(2)来(1990年以降)
年月 要人名
1990年 クリスティアーニ大統領,パカス外相(即位の礼)
1991年 リエバノ企画相(米州開発銀行(IDB)名古屋総会)
1992年 リエバノ企画相(高級実務者招聘)
1993年 パカス外相(外務省賓客,民主主義と開発のためのパートナーシップ(PDD)東京特別会合)
クリスティアーニ大統領
リエバノ企画相兼外相
1994年 ゴンサレス企画相,サンシビリーニ公共事業相
1996年 ゴンサレス外相(第2回日・中米フォーラム)
1997年 カルデロン大統領(政府による招聘)
2000年 ブリスエラ外相(外務省賓客)
キンタニージャ副大統領(小渕前総理大臣葬儀)
2001年 キンタニージャ副大統領(日・エルサルバドル友好委員会経済ミッション)
ブリスエラ外相(国際協力銀行との円借款契約調印)
2004年 ブリスエラ外相
2005年 デ・エスコバル副大統領(4月 IDB沖縄総会,8月 日本・中米首脳会談)
ライーネス外相(8月 デ・エスコバル副大統領に同行)
2006年 マサ厚生相(経済協力案件の業者契約調印)
ロチ観光相(観光・投資セミナー)
サカ大統領(公式実務訪問賓客)
ライーネス外相(サカ大統領同行)
デ・ガビディア経済相(同上)
ロチ観光相(同上)
2007年 ロチ観光相(世界旅行博)
ニエト公共事業相(経済協力案件の業者契約調印)
2010年 マルティネス外相(FEALAC第4回外相会合出席)
スアレス農牧相
マルティネス公共事業相
2012年 セラヤンディア総務相
レジェス国家エネルギー委員会長官(FEALAC環境ビジネス会合)
2014年 バンダ・ピニャト社会統合担当大統領補佐官
2015年 ポール環境天然資源相,マルティネス公共事業相,メレンデス大統領補佐官(第3回国連防災世界会議)
2016年 マルティネス公共事業相
マルティネス外相
2017年 ガジェゴス国会議長

7 二国間条約・取極

  • 1964年 通商協定
  • 1968年 青年海外協力隊派遣取極
  • 1973年 査証相互免除取極
  • 2005年 技術協力協定
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