報道発表

カメルーンに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換

平成29年10月18日

1 10月17日(現地時間同日),カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて,我が方岡村邦夫駐カメルーン大使と先方アブドゥライ・バルデ国連世界食糧計画(WFP)カメルーン事務所所長(Mr. Abdoulaye Balde, Cameroon Representative and Country Director, the United Nations World Food Programme)との間で,カメルーンに対するWFPを通じた食糧援助として供与額3億5,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 カメルーンは,ナイジェリアや中央アフリカから多くの難民が流入するとともに,国内避難民が発生しており,難民及び避難民の受入れコミュニティも食料危機に直面している状況です。カメルーンの食料事情は悪化しており,約250万人が食料援助を必要としている中,食料供給に係る資金が依然として不足しています。本年1月からは国内全ての難民,避難民及び難民受入れ地域の住民約40万人に対し,新たな食料及び至近のストックが得られるまで,25パーセントの配給カットが行われており,難民,国内避難民,受入れ地域住民の間の緊張が高まることが懸念されています。

3 今回の協力は,カメルーン政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。

4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力は同表明を具体化するものです。

国連世界食糧計画(WFP)概要(PDF)別ウィンドウで開く

(参考)カメルーン共和国基礎データ
 カメルーンは国土面積約47.5万平方キロメートル(日本の約2.6倍),人口は約2,334万人(2015年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,330米ドル(2015年,世界銀行)。


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