報道発表
中央アフリカに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成29年10月4日
1 10月3日(現地時間同日),中央アフリカ共和国の首都バンギにおいて,我が方岡村邦夫駐中央アフリカ大使(カメルーンにて兼轄)と先方フェリックス・ゴメス国連世界食糧計画(WFP)中央アフリカ事務所所長(Mr. Felix Gomez, Central African Republic Representative and Country Director, the United Nations World Food Programme)との間で,中央アフリカに対するWFPを通じた食糧援助として供与額3億5,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 中央アフリカは,アフリカ大陸のほぼ中央に位置する内陸国で,道路等のインフラの整備も十分ではないことから,輸送コスト高という問題を抱えています。また,度重なる政情不安の影響により,同国経済は大きな打撃を受け低迷しています。さらに,長年の紛争の影響により,人口約490万人のうち,国内避難民も含め約210万人が食料危機に直面しており,うち約27万人が深刻な食料危機の状態にあります。食料不足に起因する栄養不良も深刻で,5歳未満の小児の約40%が栄養不良状態,うち約6%が重度の栄養不良状態にあります。
3 今回の協力は,中央アフリカ政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。
4 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明(PDF)しており,この協力はこれを具体化するものです。
(参考)中央アフリカ共和国基礎データ
面積約62.30万平方キロメートル(日本の約1.65倍),人口490万人(2015年,世界銀行),人口一人当たり国民総所得(GNI)は320米ドル(2015年,世界銀行)。
面積約62.30万平方キロメートル(日本の約1.65倍),人口490万人(2015年,世界銀行),人口一人当たり国民総所得(GNI)は320米ドル(2015年,世界銀行)。