中央アフリカ共和国

中央アフリカ共和国(Central African Republic)

基礎データ

平成30年5月29日

  • 中央アフリカ共和国国旗

一般事情

1 面積

623,000平方キロメートル(日本の約1.7倍)

2 人口

459万人(2016年,世銀)

3 首都

バンギ

4 民族

バンダ族,バヤ族,サラ族,ヤコマ族,サンゴ族,バカ族,ピグミー族他

5 言語

サンゴ語(公用語,国語),フランス語(公用語),部族語

6 宗教

カトリック,プロテスタント,伝統的宗教,イスラム教

7 略史

年月 略史
19世紀半ばまで 小国が割拠
1894年 仏領ウバンギ・シャリ成立
1910年 仏領赤道アフリカの一部となる
1960年8月 独立,ダッコ大統領選出
1966年1月 クーデターによりボカサ参謀総長(中佐)大統領就任
1976年12月 帝制宣言によりボカサ大統領が皇帝に即位
1979年9月 クーデター発生。共和制復活(ダッコ大統領再就任)
1981年9月 クーデターによりコリンバ参謀総長が国家再建軍事委員会議長に就任
1986年11月 国民投票により新憲法採択,コリンバ大統領選出
1987年7月 国民議会選挙実施
1991年7月 憲法改正により複数政党制成文化,政党法成立
1992年10月 大統領・国民議会選挙実施後無効宣言
1993年8月 大統領・国民議会選挙(再選挙)実施
1993年10月 パタセ新大統領就任
1996年4-11月 給与遅配,武器返還等に反対する一部国軍兵士による騒擾事件が頻発
1997年6月 アフリカ仲介軍と旧反乱兵士の間に戦闘勃発
1998年4月 国連中央アフリカ共和国ミッション(MINURCA)派遣
1998年11-12月 国民議会選挙実施
1999年9月 大統領選挙実施,パタセ大統領再選
2000年2月 MINURCA撤退,国連中央アフリカ平和構築事務所(BONUCA)設立
2001年5月 一部国軍兵士によるクーデター未遂事件
2001年11月及び2002年10月 ボジゼ元参謀長派兵士と大統領親衛隊との間の武力衝突
2003年3月 ボジゼ元参謀長によるクーデターが発生,自ら「大統領」に就任し,憲法停止,「国家暫定評議会」設立
2004年12月 新憲法を国民投票で採択
2005年3-5月 大統領選挙・国民議会選挙実施
2005年6月 ボジゼ大統領就任
2007年9月 国連中央アフリカ・チャド・ミッション(MINURCAT)派遣
2010年12月 MINURCAT撤退
2011年1月 大統領選挙実施,ボジゼ大統領再選
2012年12月 反政府勢力セレカによる諸都市占拠
2013年1月 政府・セレカ間で停戦合意及び政治合意
2013年3月 セレカが再度侵攻,バンギを占拠し,ジョトディア・セレカ指導者が自ら「大統領」に就任し,憲法を無効化,内閣総辞職,議会解散
2014年1月 ジョトディア「大統領」辞任,サンバ・パンザ「大統領」選任
2014年4月 国連中央アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)設立
2014年7月 セレカとキリスト教系敵対勢力(アンチ・バラカ)が停戦合意
2015年5月 国民和解フォーラム開催
2015年12月-
2016年3月
大統領選挙・国民議会選挙実施
2016年3月 トゥアデラ大統領就任

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

フォースタン・アーシャンジュ・トゥアデラ大統領(Faustin Archange TOUADERA

3 議会

国民議会(135議席)

4 政府

(1)首相
サンプリス・マシュー・サランジ首相(Simplice Mathieu SARANDJI
(2)外相
シャルル・アーメル・ドゥバンヌ外務・在外国民大臣(Charles Armel DOUBANE

5 内政

 独立以来クーデターを繰り返してきた中央アフリカでは,1991年の複数政党制導入後,大統領選挙,国民議会選挙実施等民主化が進展していたが,劣悪な経済状態に起因する給与遅配問題等から公務員ストライキが慢性化,国軍兵士による反乱・騒擾事件も多発する等,政情は常に不安定であった。

 2003年3月,ボジゼ元国軍参謀長が反政府勢力を率いて首都侵攻。2005年,同人は選挙で大統領に就任し,2011年の選挙で再選した。

 2012年12月,イスラム系反政府勢力連合セレカが諸都市を占拠。2013年3月には首都バンギが陥落し,ボジゼ政権が崩壊した。セレカのジョトディア指導者が「大統領」に就任し,憲法停止,議会解散を実行。他方,キリスト教自警集団(アンチ・バラカ)によるイスラム教徒襲撃が横行した。

 2014年1月,ジョトディア「大統領」は,宗教対立と人道状況が悪化する中で辞任し,後任にはバンギ市長のサンバ・パンザ女史が就任した。7月にはセレカ系勢力とアンチ・バラカが停戦に合意した。2015年5月の国民和解フォーラムを経て,12月から2016年3月に憲法国民投票,大統領選挙,国民議会選挙が順次実施され,3月にトゥアデラ大統領が就任した(民政復帰の完了)。

外交・国防

1 外交基本方針

 旧宗主国仏等先進諸国からの経済協力の獲得に努めている。1998年1月に中国と外交関係を再開し台湾と断交。

2 軍事力

(1)予算
2,700万ドル(2015)(2017年ミリタリーバランス)
(2)兵役
選抜徴兵制(2年間)
(3)兵力
8,150人(陸軍7,000人,空軍150人,憲兵隊1,000人)

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農業
(綿花,コーヒー,タバコ)
林業
(木材)
鉱工業
(ダイヤモンド,金,食品加工,木材加工)

2 GDP

17.6億米ドル(2016年,世銀)

3 一人当たりGNI

370米ドル(2016年,世銀)

4 経済成長率

4.5%(2016年,世銀)

5 物価上昇率

37.1%(2015年,世銀)

6 失業率

6.9%(2016年,世銀)

7 総貿易額

(1)輸出
8,849万米ドル(2016年,ITC)
(2)輸入
4.01億米ドル(2016年,ITC)

8 主要貿易品

(1)輸出
自動車関係,木材等(2016年,ITC)
(2)輸入
自動車関係,医薬品類等(2016年,ITC)

9 主要貿易相手国(2016年,ITC)

(1)輸出
フランス,ブルンジ,中国,カメルーン,ドイツ
(2)輸入
フランス,日本,米国,中国,イタリア

10 通貨

CFAフラン

11 為替レート

1ユーロ=655.957CFAフラン(固定レート)

12 経済概況

 内陸国であるため,貿易は近隣諸国経由で行われており,必然的な輸送コスト高という経済的不利に加え,度重なる政情不安の影響で,同国経済は大きな打撃を蒙り,最近は経済の低迷が続いている。国家歳入不足に起因する公務員給与の未払い問題も多々発生。

経済協力(単位 億円)

1 我が国の援助実績

(1)有償資金協力(2015年度まで,EN(交換公文)ベース) 6.00億円
(2)無償資金協力(2015年度まで,EN(交換公文)ベース) 384.72億円
(基礎生活分野,食糧援助が中心)
(3)技術協力実績(2015年度まで,JICAベース)       28.00億円

2 主要援助国(2014年)(支出純額ベース,百万ドル単位)(OECD/DAC)

  • (1)米国(62.11)
  • (2)フランス(49.10)
  • (3)ドイツ(27.86)
  • (4)英国(26.45)
  • (5)ノルウェー(18.46)
  • 日本(9.29)

二国間関係

1 政治関係

  • 1960年8月13日 中央アフリカ(1960年8月独立)承認。
  • 1968年6月12日 中央アフリカ大使館が東京に開設。
  • 1974年1月25日 わが方大使館がバンギに開設。
  • 1992年12月14日 在京中央アフリカ大使館閉館。
  • 1995年8月1日付で江口鉱研工業株式会社社長が東京駐在中央アフリカ名誉総領事に認証。
  • 2005年1月1日 わが方大使館を廃止。以降,在カメルーン大使館が兼轄。
  • 2018年5月5日~6日,佐藤外務副大臣が,現職政務34年ぶりに中央アフリカを訪問し,トゥアデラ大統領を表敬,ドゥバンヌ外相と会談実施。5月17日~21日にはドゥバンヌ外相が訪日し,外相会談実施。

2 経済関係

(1)対日貿易(2016年 財務省貿易統計)

(ア)貿易額
輸出 1.75億
輸入 3.07億
(イ)主要品目
輸出 木材類(製材,丸太等)等
輸入 自動車,二輪車等

(2)進出企業

なし(2016年10月現在)

3 文化関係

 1984年の「アフリカ月間」の一環として,中央アフリカのバスケットボール・チーム招聘,1985年3月に,わが国より初めての柔道使節派遣を行った。

4 在留邦人数

3人(2016年10月現在)

5 在日当該国人数

14人(2016年12月現在)

6 要人往来

(1)往
年月 要人名
1984年6月 北川外務政務次官
1998年4月 青木アフリカ紛争問題担当大使
2005年11月 日・AU友好議員連盟中部アフリカ訪問団(西川公也議員,木村太郎議員,宇野治議員,松浪健太議員)
2018年5月 佐藤外務副大臣
(2)来
年月 要人名
1970年8月 ボカサ大統領(万博ナショナル・デー式典への出席)
1973年3月 ポトロ外相
1973年8月 ガニヴェト外相
1984年8月 ガニヴェト外相
1989年2月 グベゼラーブリア外相(大喪の礼)
1990年11月 コリンバ大統領(即位の礼)
1991年2月 ナナ公共事業相
1991年4月 ビンガバ経済・財政・計画・国際協力相
1992年2月 ヤボロ対外関係長官(大統領特使)
1992年7月 ナナ公共企業・国土整備相
1993年10月 ビンガバ経済・企画・統計・国際協力担当国務相,ドクナ大蔵大相(TICAD)
1994年6月 マシイ・エネルギー・資源・鉱山相
1995年2月 バデカラ農業・畜産大学
1995年9月 ベダヤ・ンガロ外務・仏語圏担当相(福田元総理大臣葬儀)
ベケット公共事業・住宅・国土整備相
1997年11月 メテ・ヤペンデ外務担当国務相(非公式)
1998年10月 メテ・ヤペンデ外務担当国務相(TICAD II)
ブレマイドゥ計画相(TICAD II)
1998年12月 マゼット公共事業相(民間招待)
2001年8月 カリテ保健・人口相
2001年10月 トビー=コタゾ設備・運輸・住宅相
2001年12月 エレガニ国際協力担当閣外相(TICAD閣僚レベル会合)
2002年7月 リンギ国民教育副大臣
2002年9月 リンギ国民教育副大臣
2007年2月 ズマラ外務・地域統合・仏語圏相
2008年5月 ボジゼ大統領(TICAD IV)
コンボ・ヤヤ外相(TICAD IV)
2018年5月 ドゥバンヌ外務・在外国民相

7 二国間条約・取極

  • 1968年10月15日 貿易取極
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