中央アフリカ共和国

基礎データ

令和3年7月2日
中央アフリカ共和国国旗

一般事情

1 面積

623,000平方キロメートル(日本の約1.7倍)

2 人口

475万人(2019年、世銀)

3 首都

バンギ

4 民族

バンダ族、バヤ族、サラ族、ヤコマ族、サンゴ族、バカ族、ピグミー族他

5 言語

フランス語(公用語)、サンゴ語(公用語、国語)、部族語

6 宗教

キリスト教、イスラム教、伝統的宗教

7 略史

年月 略史
19世紀半ばまで 小国が割拠
1894年 仏領ウバンギ・シャリ成立
1910年 仏領赤道アフリカの一部となる
1958年 独立宣言、共和国宣言
1960年8月 独立、ダッコ大統領選出
1966年1月 クーデターによりボカサ参謀総長(中佐)大統領就任
1976年12月 帝制宣言によりボカサ大統領が皇帝に即位
1979年9月 クーデター発生。共和制復活(ダッコ大統領再就任)
1981年9月 クーデターによりコリンバ参謀総長が国家再建軍事委員会議長就任、憲法停止
1986年11月 国民投票により新憲法採択、コリンバ大統領選出
1993年10月 大統領選挙後、パタセ新大統領就任(99年再選)
2003年3月 ボジゼ元参謀長によるクーデターが発生、自ら「大統領」に就任し憲法停止、「国家暫定評議会」設立
2004年12月 新憲法を国民投票で採択
2005年3~5月 大統領選挙・国民議会選挙実施
2005年6月 ボジゼ大統領就任
2011年1月 大統領選挙実施、ボジゼ大統領再選
2012年12月 イスラム系反政府勢力セレカによる諸都市占拠
2013年1月 リーブルビル合意(政府・セレカ間停戦合意)
2013年3月 セレカが再度侵攻、バンギを占拠。ボジゼ政権崩壊、ジョトディア・セレカ指導者「大統領」就任。憲法無効化、内閣総辞職、議会解散
2014年1月 ジョトディア「大統領」辞任、サンバ・パンザ「大統領」選任
2014年7月 セレカとキリスト教自警集団(アンチ・バラカ)が停戦合意
2015年5月 国民和解フォーラム開催
2015年12月~
2016年3月
憲法草案国民投票、大統領選挙・国民議会選挙実施
トゥアデラ大統領就任(任期5年、1期目)(民政復帰完了)
2017年1月 AU総会で調停メカニズム「アフリカ・イニシアティブ」設置
2019年2月 政府・14武装勢力間で和平合意署名
2020年12月 大統領選挙・国民議会選挙実施
2021年3月 トゥアデラ大統領就任(任期5年、2期目)

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

フォースタン・アーシャンジュ・トゥアデラ大統領(Faustin Archange TOUADERA

3 議会

国民議会(140議席)

4 政府

(1)首相
アンリ・マリー・ドンドラ首相(Henri Marie DONDRA
(2)外相
シルビー・バイポ=テモン外務・フランス語圏・在外国民大臣(Sylvie BAIPO-TEMON

5 内政

 独立以来クーデターを繰り返してきた中央アフリカでは、1991年の複数政党制導入後、大統領選挙、国民議会選挙実施等民主化が進展していたが、劣悪な経済状態に起因する給与遅配問題等から公務員ストライキが慢性化、国軍兵士による反乱・騒擾事件も多発する等、政情は常に不安定であった。

 2003年3月、ボジゼ元国軍参謀長が反政府勢力を率いて首都バンギ侵攻。2005年、同人は選挙で大統領に就任し、2011年の大統領選挙で再選した。

 2013年、イスラム系反政府勢力連合セレカの侵攻を受け、ボジゼ政権崩壊。セレカとキリスト教自警集団(アンチ・バラカ)が各地で衝突。2015年の国民和解フォーラムを経て、翌3月にトゥアデラ大統領が就任し、国際社会の支援を受け国家復興への努力を続ける。2019年1月、AUが主導し政府・14武装勢力間の交渉が実施され、翌2月、和平合意署名。合意書には、武装勢力の武装・動員解除、リハビリおよび社会復帰(DDRR)促進、地方分権、資源再配分、武装勢力が参加する包括的な政治体制整備、中央アフリカ国軍・武装勢力の合同巡回部隊設置、モニタリング・メカニズム設置等が盛り込まれた。

 2020年12月、トゥアデラ大統領の再選を阻止すべく、一部の武装勢力が新たな同盟「変革のための愛国者同盟(CPC)」を結成し、武力活動を活発化させたものの、大統領選挙は予定どおり2020年12月に実施され、2021年3月にトゥアデラ大統領が再選した。トゥアデラ大統領は、中央アフリカ国内の治安上の危機を脱するために、「共和的対話」の実施を表明した。

外交・国防

1 外交基本方針

 旧宗主国仏等先進諸国からの経済協力の獲得に努めている。AU、中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)や周辺国による政府・武装勢力間調停プロセスを受ける。1998年1月に中国と外交関係を再開し台湾と断交。

2 軍事力

(1)予算(2018年版ミリタリーバランス)
3,100万ドル(2017年)
(2)兵役
選抜徴兵制(2年間)
(3)兵力
8,150人(陸軍7,000人、空軍150人、憲兵隊1,000人)

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

農業
(綿花、コーヒー、タバコ)
林業
(木材)
鉱工業
(ダイヤモンド、金)

2 GDP

22.2億米ドル(2019年、世銀)

3 一人当たりGNI

520米ドル(2019年、世銀)

4 経済成長率

0%(2020年、世銀)

5 物価上昇率

2.3%(2020年、世銀)

6 失業率

4.33%(2020年、世銀(ILO推計))

7 総貿易額(2018年、ITC推計)

(1)輸出
0.55億米ドル
(2)輸入
3.84億米ドル

8 主要貿易品(2020年、ITC)

(1)輸出
木製品、貴金属、銅製品、綿等
(2)輸入
鉱物燃料、電子機械、機械、医療製品、車両等

9 主要貿易相手国(2018年、ITC

(1)輸出
フランス、UAE、カメルーン、中国、ニジェール
(2)輸入
フランス、中国、カメルーン、ネパール、インド

10 通貨

CFAフラン(中部アフリカ諸国中央銀行発行)

11 為替レート

1ユーロ=655.957CFAフラン(固定レート)

12 経済概況

 度重なる政情不安の影響で経済は低迷。鉱山開発や関税収入が国庫に入らず財政状況は劣悪。公務員・軍人等への給与遅配は深刻。2013年の政変後、同年の経済成長率は-36.7%。暫定政権統治後の2014年は1.04%、2015年から2018年は4%台で推移したが、2019年には3%台まで低下。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行による経済的打撃により、0%台まで低下。

経済協力(単位 億円)

1 我が国の援助実績

(1)有償資金協力(2019年度まで、借款契約ベース) 6.00億円
(2)無償資金協力(2019年度まで、EN(交換公文)ベース) 399.45億円
(3)技術協力実績(2019年度まで、JICA実績ベース) 28.23億円

2 主要援助国(2018年)(支出総額ベース、百万ドル単位)(OECD/DAC)

  • (1)米国(56.87)
  • (2)ドイツ(49.45)
  • (3)フランス(42.11)
  • (4)英国(34.93)
  • (5)スウェーデン(24.14)

二国間関係

1 政治関係

  • 1960年8月13日 中央アフリカ(1960年8月独立)承認。
  • 1968年6月12日 中央アフリカ大使館が東京に開設。
  • 1974年1月25日 我が方大使館がバンギに開設。
  • 1992年12月14日 在京中央アフリカ大使館閉館。
  • 1995年8月1日付で江口鉱研工業株式会社社長が東京駐在中央アフリカ名誉総領事に認証。
  • 2005年1月1日 我が方大使館を廃止。以降、在カメルーン大使館が兼轄。
  • 2018年5月5日~6日 佐藤外務副大臣(当時)が、現職政務としては34年ぶりに中央アフリカを訪問し、トゥアデラ大統領を表敬、ドゥバンヌ外相(当時)と会談実施。同年5月17日~21日にはドゥバンヌ外相が訪日し、外相会談実施。
  • 2018年10月 ドゥバンヌ外相(当時)が訪日し、TICAD閣僚会合へ参加、外相会談実施。
  • 2019年8月 トゥアデラ大統領及びバイポ=テモン外相が訪日し、TICAD7に参加。安倍総理(当時)とトゥアデラ大統領との間で首脳会談実施。

2 経済関係

(1)対日貿易(2020年 財務省貿易統計)

(ア)貿易額
輸出 1.48億円
輸入 0.51億円
(イ)主要品目
輸出 木材等
輸入 機械類・輸送機器、医薬品、機械用工具等

(2)進出企業

なし(2021年6月現在)

3 文化関係

 1980年代に、中央アフリカのバスケットボール・チーム招聘、柔道使節派遣、文化無償資金協力で体育機材、視聴覚機材など供与。2005年、文化事業でバンギ映画祭を実施。

4 在留邦人数

3人(2021年6月現在)

5 在日当該国人数

17人(2020年6月現在)

6 要人往来

(1)往
年月 要人名
1984年6月 北川外務政務次官
1998年4月 青木アフリカ紛争問題担当大使
2005年11月 日・AU友好議員連盟中部アフリカ訪問団(西川公也議員、木村太郎議員、宇野治議員、松浪健太議員)
2018年5月 佐藤外務副大臣
(2)来
年月 要人名
1970年8月 ボカサ大統領(万博ナショナル・デー式典への出席)
1973年3月 ポトロ外相
1973年8月 ガニヴェト外相
1984年8月 ガニヴェト外相
1989年2月 グベゼラーブリア外相(大喪の礼)
1990年11月 コリンバ大統領(即位の礼)
1991年2月 ナナ公共事業相
1991年4月 ビンガバ経済・財政・計画・国際協力相
1992年2月 ヤボロ対外関係長官(大統領特使)
1992年7月 ナナ公共企業・国土整備相
1993年10月 ビンガバ経済・企画・統計・国際協力担当国務相、ドクナ蔵相(TICAD)
1994年6月 マシイ・エネルギー・資源・鉱山相
1995年2月 バデカラ農業・畜産相
1995年9月 ベダヤ・ンガロ外務・仏語圏担当相(福田元総理大臣葬儀)
ベケット公共事業・住宅・国土整備相
1997年11月 メテ・ヤペンデ外務担当国務相
1998年10月 メテ・ヤペンデ外務担当国務相(TICAD II)
ブレマイドゥ計画相(TICAD II)
1998年12月 マゼット公共事業相
2001年8月 カリテ保健・人口相
2001年10月 トビー=コタゾ設備・運輸・住宅相
2001年12月 エレガニ国際協力担当閣外相(TICAD閣僚会合)
2002年7月 リンギ国民教育副大臣
2002年9月 リンギ国民教育副大臣
2007年2月 ズマラ外務・地域統合・仏語圏相
2008年5月 ボジゼ大統領(TICAD IV)
コンボ・ヤヤ外相(TICAD IV)
2018年5月 ドゥバンヌ外務・在外国民相
2018年10月 ドゥバンヌ外務・在外国民相(TICAD閣僚会合)
2019年8月 トゥアデラ大統領(TICAD7)
バイポ=テモン外務・在外国民相(TICAD7)

7 二国間条約・取極

  • 1968年10月15日 貿易取極
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