報道発表
マダガスカルに対する無償資金協力
(「マダガスカル南部における児童のための保健,水及び衛生環境改善計画(UNICEF連携)」)に関する書簡の交換
1 3月8日(現地時間同日),マダガスカル共和国の首都アンタナナリボ市において,我が方小笠原一郎駐マダガスカル大使と先方エルク・ウィッシュ国連児童基金(UNICEF)マダガスカル事務所代表(Ms.Elke WISCH, Representative of the UNICEF Madagascar Office)との間で,供与額5億円の無償資金協力「マダガスカル南部における児童のための保健,水及び衛生環境改善計画(UNICEF連携)」に関する書簡の交換が行われました。
2 近年,マダガスカル南部はエルニーニョ現象に起因する干ばつに見舞われており,この干ばつの影響により,約95万人(マダガスカル南部地域の総人口は約187万人)の安全な水へのアクセスが困難となっています。また,干ばつによる水不足を受けて同地域の衛生問題も深刻化しており,肺炎,下痢及びマラリア等の疾病率及び死亡率が上昇しています。
3 この協力は,保健センターの改修及び安全な水へのアクセス改善等を行うことにより,同地域における保健システムの構築及び安定的な水へのアクセス確保を図り,もって同国社会セクター開発に寄与するものです。
4 我が国は,2013年6月に開催した第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「1,000万人に対する安全な水へのアクセス及び衛生改善」を表明(PDF)しています。また,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,「公衆衛生危機への対応能力及び予防・備えの強化」及び「アフリカにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推進」を表明(PDF)
しており,この協力はこれらを具体化するものです。
(参考)マダガスカル共和国基礎データ
マダガスカルは,国土面積は約59万平方キロメートル(日本の約1.6倍),人口約2,424万人(2015年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は420米ドル(2015年,世界銀行)。