報道発表

アフガニスタンに対する国連プロジェクト・サービス機関を通じた無償資金協力
「ヘラートにおける農業のバリューチェーン向上計画(UN連携/UNOPS実施)」に関する書簡の交換

平成29年2月28日

1 2月27日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,榎下健司在アフガニスタン臨時代理大使と先方モハメド・ハイダー・レザ国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)アフガニスタン事務所長代行(Dr.Mohammad Haider Reza, Director a.i. UNOPS Afghanistan Operational Hub)との間で,10億円の無償資金協力に関する交換公文の署名式が行われました。

2 この計画は,UNOPSを通じ,アフガニスタン西部の主要地域であるヘラート県の農業卸売市場と展示会施設等の改築・建設及び周辺アクセス道路の建設・改修支援,及び農業関係者を対象とした能力強化活動等を実施することにより,農民の生計向上とアフガニスタン経済の向上に貢献するものです。

3 アフガニスタンは,20年以上の内戦を通じて経済社会インフラが壊滅的な打撃を受け,一人あたり国民総所得(GNI)が630米ドル(2015年,世界銀行)と世界最貧国のひとつに位置付けられています。アフガニスタン政府は2016年に策定した「包括的農業開発国家優先プログラム」においても,農産品の生産性向上,バリューチェーンの構築,組織・技能強化を優先開発分野に位置付けており,この計画は同国政府による取組を後押しするものです。

(参考)アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
 アフガニスタン・イスラム共和国の人口は約3,253万人(2015年,世界銀行)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)。1人当たりの国民総所得(GNI)は630米ドル(2015年,世界銀行)。


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