報道発表

平成28年度エネルギー・鉱物資源に関する在外公館戦略会議の開催

平成29年2月20日

1 2月21日から23日まで, 外務省は,我が国のエネルギー・鉱物資源の安定供給確保に関係する17か国に所在する在外公館で当該業務に従事する職員を集め,また,関係省庁・機関,有識者,企業等の参加を得て,外務本省において,エネルギー・鉱物資源に関する在外公館戦略会議を開催します。

2 外務省では,平成21年度から,我が国の資源確保における取組の状況及び今後の方向性について議論を行う場として「エネルギー・鉱物資源に関する在外公館戦略会議」を開催し,エネルギー・資源の安定供給確保に向けた外交的取組や,平成25年2月に設置した「エネルギー・鉱物資源専門官制度」の更なる効果的な運用等について意見交換を行っています。

3 特に今年度は,例年本省で開催している同会議に加えて,特定の地域を対象とする初の試みとして「アフリカ地域公館エネルギー・鉱物資源担当官会議」を,1月17日から18日まで,南アフリカのプレトリアで開催しました。この会議では,アフリカ地域20か国のエネルギー・鉱物資源専門官及び担当官を始めとする参加者による議論をまとめる形で「アフリカ地域公館エネルギー・鉱物資源担当官会議による我が国の資源外交強化のための提言」を発出しました。

4 この度開催する今年度の戦略会議では,世界のエネルギー市場の構造変化や,気候変動問題への関心の高まりなど地政学上の問題を含め,幅広く,エネルギー・鉱物資源の安定供給の確保や資源外交上の課題を念頭に,我が国の資源外交の将来について議論を行う予定です。また,この会議での議論は,アフリカでの担当官会議の提言も踏まえた「エネルギー・鉱物資源に関する在外公館戦略会議による我が国の資源外交強化のための報告書」として取りまとめた後,公表する予定です。

(参考1)今次会議に参加する職員が所属する在外公館の管轄国(17か国)
 インド,インドネシア,シンガポール,中国,マレーシア,オーストラリア,米国,アルゼンチン,メキシコ,ロシア,イラク,イラン,サウジアラビア,アンゴラ,ナイジェリア,南アフリカ,モザンビーク

(参考2)エネルギー・鉱物資源専門官
 平成25年2月,在外公館に「エネルギー・鉱物資源専門官」を指名(現在,計50か国,55公館)。当該専門官は,資源関連情報を収集・集約するとともに,民間企業,関係機関等との連絡調整の窓口となるなど,エネルギー・鉱物資源の安定供給確保に向けた外交的取組の強化に従事。

(参考3)アフリカ地域公館エネルギー・鉱物資源担当官会議
 エネルギー・鉱物資源に関する在外公館戦略会議における初めての試みとして海外で特定の地域を対象に開催。1月17日から18日まで南アフリカ共和国のプレトリアにおいて,アフリカ地域20か国のエネルギー・鉱物資源専門官及び担当官,石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC),国際協力機構(JICA)及び日本貿易振興機構(JETRO)の関係者の参加を得て,資源国としてのアフリカの重要性や,アフリカにおける我が国のエネルギー資源外交のあり方について議論を行い,その結果を「アフリカ地域公館エネルギー・鉱物資源担当官会議による我が国の資源外交強化のための提言」として発出した。


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