報道発表

ゴリツィン国際海洋法裁判所所長による岸田外務大臣表敬

平成29年2月2日

 本2日午後6時20分から約15分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のウラジ-ミル・ゴリツィン国際海洋法裁判所所長(Dr. Vladimir GOLITSYN, President, International Tribunal for the Law of the Sea (ITLOS))による表敬を受けたところ,概要以下のとおりです。

1 冒頭,岸田大臣から,ゴリツィン所長の訪日を歓迎し,海における法の支配を極めて重視する我が国として,ITLOSによる海洋に関する紛争の平和的解決への貢献に敬意を表するとともに,海における法の支配の促進に対する取組を継続していく旨述べました。

2 また,岸田大臣は,昨年設立20周年を迎えたITLOSに祝意を表するとともに,ITLOSは,この20年,着実に実績を積み重ね,難しい案件についても,しっかり取り組んできたとし,日本は,今後も様々な形で,ITLOSを支援していく旨述べました。

3 これに対し,ゴリツィン所長は,我が国のITLOSに対する支持と貢献に対する謝意を表明するとともに,日本出身の柳井俊二裁判官の助言も受けつつ,海における新しい課題に対してITLOSとして積極的に取り組んでいきたい旨を述べました。

(参考)国際海洋法裁判所(ITLOS)
(1)国連海洋法条約(UNCLOS)に基づき,UNCLOSの解釈・適用に関する紛争の司法的解決を任務として,1996年にドイツ・ハンブルクに設置された。公平及び誠実であることについて最高水準の評価を得ており,かつ,海洋法の分野において有能で名のある者のうちから,UNCLOS締約国によって選挙される全21名の独立の裁判官の一団で構成される。

(2)我が国は,これまで,山本草二裁判官(任期:1996年10月1日~2005年9月30日)及び柳井俊二裁判官(任期:2005年10月1日より2期18年間)の2名をITLOS裁判官として輩出している。

(3)我が国は,国連海洋法条約締約国の中で最大の分担金拠出国であり,約14.6%を負担(2016年の我が国分担金は,日本円換算で約1億8,600万円となる)。


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