報道発表
薗浦外務副大臣の世界貿易機関非公式閣僚会合への出席(結果)
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1月20日(現地時間同日),薗浦健太郎外務副大臣は,スイスのダボスで開催された世界貿易機関(WTO)非公式閣僚会合に出席したところ,概要以下のとおりです。
1 出席者(29か国・地域から閣僚若しくは代理及びロベルト・アゼベドWTO事務局長が出席) スイス(議長:アマン経済大臣),日本,アルゼンチン,オーストラリア,ベナン,ブラジル,カナダ,中国,コスタリカ,エジプト,EU,香港,インド,インドネシア,韓国,マレーシア,メキシコ,モロッコ,ニュージーランド,ナイジェリア,ノルウェー,パキスタン,フィリピン,ロシア,シンガポール,南アフリカ,タイ,トルコ,米国が出席しました。
2 議論の概要
(1)保護主義が台頭する中,各国からは自由貿易の重要性を訴えるべきとの意見が相次ぎました。全体として,危機意識を持った発言が多く,本年12月に予定されている第11回WTO閣僚会議(MC11)に向け,具体的で的を絞った議論を進めるべきとして一定の合意がみられました。
(2)自由貿易のもたらす恩恵が先進国,途上国を問わずにあらゆる国及び国民間に均てんされることが重要であるとの指摘が多く見られ,貿易における「包摂性」の観点の重要性が強調されました。
(3)MC11に向けては,実現可能な分野について,具体的で的を絞った議論を始めるべきとの意見が多数を占めました。具体的には,電子商取引,漁業補助金,農業の国内補助金,中小企業,投資の円滑化等といった課題が挙がりました。
(4)会合では,薗浦副大臣から,反グローバリズムや保護主義の台頭等,世界に不確実性が蔓延し,多くの人々の貿易に対する理解と信頼は揺らいでいる中,貿易に関する誤解を正し,多角的貿易体制の重要性を訴える力強いメッセージを発信するべきであると同時に,WTOにおいて,あらゆる人々が恩恵を得られる「包摂的な貿易」への現実的な取組を進めることが不可欠であり,そのために,MC11及びその後を見据え,貿易を推進し,時代のニーズに合致した課題に取り組むこと,そして漸進的かつ着実な成果を上げることが重要,等の発言がありました。
(5)また,今般の会合のマージンで,薗浦副大臣は,アゼベドWTO事務局長,アマン・スイス経済大臣,マルコーラ・アルゼンチン宗務・外務大臣,チオボー豪州貿易・観光・投資大臣,モラ・コスタリカ貿易大臣,カビール・エジプト貿易産業,ルキタ・インドネシア商業大臣,ブレンデ・ノルウェー外務大臣等とそれぞれ短時間立ち話を実施しました。