報道発表

日米韓次官協議(結果)

平成29年1月6日
(写真提供:在アメリカ合衆国日本国大使館) (写真提供:在アメリカ合衆国日本国大使館)
(写真提供:在アメリカ合衆国日本国大使館) (写真提供:在アメリカ合衆国日本国大使館)

1 本6日(現地時間5日),米国のワシントンD.C. において,日米韓次官協議が開催されました。日本からは杉山晋輔外務事務次官,米国からはトニー・ブリンケン国務副長官(Mr.Tony Blinken,Deputy Secretary of State of the United States),韓国からは林聖男(イム・ソンナム)外交部第一次官が出席し,北朝鮮,海洋安全保障,宇宙・サイバー,保健,開発協力・防災を含むグローバルな協力といった幅広い分野に関して議論を深めました。

2 北朝鮮問題に関し,三者は,日米韓の結束は揺るぎなく,日米韓で緊密に連携し,北朝鮮の挑発行動に対しては断固として対応していくことを改めて確認しました。
 また,安保理決議第2321号(PDF)別ウィンドウで開くを含む関連決議の実効性を確保すべく,関係国による履行状況を注視し,建設的な役割を求めていくことで一致するとともに,日米韓による独自の措置についても,引き続き緊密に連携し,相乗効果を高めていくことを確認しました。
 さらに,杉山次官から,北朝鮮の核・ミサイルが新たな段階の脅威となっている中,日米韓の安全保障協力を強化していくことが不可欠であり,日韓秘密軍事情報保護協定(GSOMIA)に基づく情報共有,ミサイル防衛,宇宙・サイバー等の分野における運用面での日米韓協力など,具体的な協力を進めていきたい旨述べました。

3 また,拉致問題についても提起し,早期解決に向けて引き続き日米韓で緊密に連携していくことを確認しました。

4 海洋安全保障の分野においては,三者は,国連海洋法条約に従い,アジア太平洋地域においてルールに基づく海洋秩序を維持することの重要性を確認しました。また,南シナ海における最近の動向に関しても懸念を共有し,自制と非軍事化の重要性を強調しました。

5 三者は,このほか,グローバルな協力についても議論を行い,様々な分野において三か国の協力が具体的に進展していることを歓迎し,引き続き協力を推進していくことで一致しました。

6 協議終了後,主な成果をまとめたファクト・シート仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)が発出されました。


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