報道発表

マレーシアに対する巡視船等の贈与及び無償資金協力に関する書簡の交換

平成28年11月16日
署名式に立ち会う両首脳<br>(写真提供:内閣広報室) 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)

1 本16日,東京において,我が方宮川眞喜雄駐マレーシア大使とアーマド・プジ・マレーシア海上法令執行庁(MMEA)長官(Dato' Sri Ahmad Puzi, Director General of Malaysian Maritime Enforcement Agency)との間で,巡視船等の贈与に関する書簡の交換及び無償資金協力(経済社会開発計画)(供与額7億円)に関する書簡の交換が行われました。

2 対象案件の概要

(1)巡視船等の贈与に関する書簡の交換
 マレーシアは,マラッカ・シンガポール海峡を始めとする海上要衝路を有しており,同国の経済・貿易活動は海上交通に多くを依存しています。同海域の安全の確保は,同国の経済的及び社会的安定並びに国民生活の更なる発展の上で不可欠であるとともに,マレーシアや周辺諸国のみならず,国際海運に大きく依存する我が国にとっても非常に重要です。
 そのような中,マレーシアの海上法執行機関であるMMEAから,海上安全を一層確保するための能力増強が必要であるとして,巡視船等の供与の要請がありました。
 今般,海上保安庁所属の2隻の巡視船等の供与を行うことにより,マレーシアにおける経済的・社会的安定,国民生活の向上等を図ることに寄与することが期待されます。また,今回の協力が,海における「法の支配」の確立への一助となり,我が国とマレーシアとの関係がより一層強化されることも期待されます。

(2)無償資金協力(経済社会開発計画)
 海上安全の向上に資する資機材・役務の調達のための資金を贈与するものであり,これにより,我が国を始め,同国との貿易や同国周辺海域の航行を行う各国の安全と平和に寄与するとともに,マレーシアの経済社会開発が促進されることが期待されます。

(参考)マレーシア基礎データ
 マレーシアは,面積約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍),人口約2,995万人(2013年,マレーシア統計局),人口1人当たりの国民総所得(GNI)約10,570米ドル(2015年,世界銀行)。


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