報道発表
岸田外務大臣によるナザルバエフ・カザフスタン大統領表敬


本8日午前10時55分から約15分間,岸田文雄外務大臣は,公式実務訪問賓客として訪日中のヌルスルタン・ナザルバエフ・カザフスタン大統領(H.E. Mr. Nursultan Abishevich NAZARBAYEV, The President of the Republic of Kazakhstan)に表敬したところ,その概要は以下のとおりです。
1 二国間関係
(1)冒頭,岸田大臣から,ナザルバエフ大統領の4度目の訪日を歓迎するとともに,独立以来の大統領の指導力に敬意を表する,中央アジア初の国連安保理非常任理事国への選出はその賜である旨述べました。
(2)さらに,岸田大臣から,カザフスタンと日本は包括的核実験禁止条約(CTBT)発効促進会議の共同調整国であり,核兵器のない世界に向けた特別な熱意を共有している,今回の大統領の広島訪問は両国の軍縮・不拡散分野での緊密な連携を内外に示す良い契機であり,喜ばしい旨述べました。
(3)これに対し,ナザルバエフ大統領から,今次訪問に際しての日本外務省の協力に謝意を表明するとともに,日本との間に築き上げられてきた信頼関係の下で対話を進めていきたい旨述べました。
2 グローバルな舞台での協力
(1)岸田大臣から,来年から安保理非常任理事国を務めるカザフスタンと,同じアジア選出の非常任理事国として,一層緊密に連携していきたい旨述べました。
(2)また,岸田大臣から,北朝鮮の脅威は新たな段階であり,更なる制裁措置を含む新たな安保理決議の採択や累次の決議の全面的かつ厳格な履行等を通じて,圧力を一層強化すべく連携していきたい,拉致問題の早期解決に向けたカザフスタンの理解と協力を期待する旨述べました。
(3)それに対し,ナザルバエフ大統領から,北朝鮮などの政治問題についても日本とカザフスタンの立場は同じであり,安保理非常任理事国同士協力していきたい旨述べました。
3 「中央アジア+日本」対話の枠組みにおける協力
最後に,岸田大臣から,日本は,「中央アジア+日本」対話の枠組みを通じて,中央アジア地域の開かれ,安定し,自立的な発展を支え,地域全体の平和と安定への貢献を続けていく旨述べました。