報道発表
イエメンに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力
平成28年10月31日
1 10月28日(現地時間同日),イタリアの首都ローマにおいて,我が方梅本和義駐イタリア大使と先方アーサリン・カズン国連世界食糧計画(WFP)事務局長(Ms.Ertharin Cousin, Executive Director, WFP)との間で,イエメンに対するWFPを通じた食糧援助として,総額5億7,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 イエメンでは,2015年3月の国内紛争激化以降,紛争地への人道アクセスの制限及び食糧輸入量の減少とそれに伴う食品価格の高騰の影響から,1,400万人以上が食糧不足で困窮しており,このうち約760万人が飢餓寸前の状態にあります。
3 今回の協力は,イエメン政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食糧を供与することにより,同国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。
4 また,我が国は2016年5月のG7伊勢志摩サミットの機会に,中東地域安定化のための包括的支援を表明(PDF)しており,本件協力は,中東における「寛容で安定した社会」を構築する一環として実施するものです。