報道発表
日印外務次官対話
平成28年10月28日
1 本28日(現地時間同日),ニューデリーにおいて,杉山晋輔外務事務次官とS.ジャイシャンカル・インド外務次官(Dr. S. Jaishankar, Foreign Secretary, Ministry of External Affairs of India)との間で,第12回日印外務次官対話が開催されました。
2 今回の対話では,来月中旬に予定されているモディ首相訪日を控え,政治・安全保障,経済関係を含む二国間関係,地域情勢,グローバルな協力関係など幅広い課題について意見交換を行いました。
3 両次官は,両国をとりまく戦略環境について,今後,大きく成長が見込まれるインド太平洋地域を自由で開かれた地域として発展させることが,地域全体の安定と繁栄のために不可欠との基本認識を共有し,このために両国で緊密に協力を進めることで一致しました。
4 二国間関係については,特にムンバイ・アーメダバード間の高速鉄道計画を着実に進展させるとともに,両国の産業協力を支える基盤の整備や人的交流の拡大を通じ,「日印新時代」に相応しい強固な二国関係を築いていくことで一致しました。
5 国際情勢については,拉致問題や核開発を含む北朝鮮の行動は国際社会の秩序に対する挑戦であり,断固とした対応が必要であること,テロはいかなる理由によっても正当化されず,世界的に拡大するテロへの対策のために連携していくこと,国連改革を前進させるために日印協力を進めていくことで一致しました。
6 杉山事務次官はまた,アジット・ドヴァル国家安全保障担当補佐官(Mr. Ajit Doval,National Security Advisor)への表敬を行いました。