報道発表

モーリタニア・イスラム共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成28年9月8日

1 9月7日(現地時間同日),モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショット市において,我が方清水久継駐モーリタニア大使と先方エル・モクタール・ジャイ経済・財務大臣(H.E. Mr. El Moctar DJAY, Minister of Economy and Finance, Islamic Republic of Mauritania)との間で,供与額2億円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換が行われました。

2 モーリタニア政府は,「貧困削減」,「テロとの戦い」,「汚職の撲滅」を国家戦略の三本柱とし,社会の安定化に取り組んでいますが,近年,近隣諸国においてテロ事件が相次いで発生している情勢等を踏まえ,同国の玄関口となる国際空港の保安体制の強化が急務になっています。

3 この計画は,モーリタニアの空港に対し我が国で製造された航空保安機材を供与することにより,空港の保安体制の強化を図り,もって同国の経済社会開発及び日本企業の海外展開に貢献するものです。

4 本年7月,岸田文雄外務大臣は我が国が議長国を務める国連安保理公開討論(テーマ:アフリカにおける平和構築)において,3万人の人材育成を含む約1億2,000万ドルのテロ対処能力向上支援を実施することを表明しています。また,8月にケニアで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,我が国はアフリカの平和と安定の基礎作りに貢献していくことを表明しています。この協力はこれらを具体化するものです。

(参考)モーリタニア・イスラム共和国基礎データ
 モーリタニア・イスラム共和国はアフリカ西部に位置し,面積約103万平方キロメートル(日本の約2.7倍),人口約397万人(2014年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,270米ドル(2014年,世界銀行)。


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