報道発表

セントクリストファー・ネーヴィスに対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成28年9月2日

1 本2日(現地時間1日),セントクリストファー・ネーヴィスの首都バセテールにおいて,我が方岡田光彦駐セントクリストファー・ネーヴィス大使(トリニダード・トバゴにて兼轄)と先方マーク・アンソニー・G・ブラントリー外務・航空大臣(The Hon. Mark Anthony G. Brantley, Minister of Foreign Affairs and Aviation)との間で,我が国の防災機材を活用した供与額2億円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換が行われました。

2 セントクリストファー・ネーヴィスは,気候変動・自然災害に対する脆弱性という小島嶼開発途上国特有の課題を抱えています。一度災害に見舞われると社会的にも経済的にも大きなダメージを受けることから,防災,減災はハリケーン等が多発する同国にとって非常に重要となっています。

3 今回の協力は,防災と自然災害の被害緩和に取り組むセントクリストファー・ネーヴィス政府に対する無償資金協力として,我が国で生産される防災分野の機材・製品等を供与するものです。同国の災害対策及び経済社会開発を支援すると共に,それらの機材・製品等に対する認知度の向上を図り,継続的な需要を創出し,日本企業の海外展開に貢献することが期待されます。

4 また,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策の一環として実施するものでもあります。我が国は,2015年11月に「美しい星への行動2.0(ACE2.0)(PDF)別ウィンドウで開く」を発表し,2020年に官民合わせて約1兆3,000億円の気候変動対策支援を実施することを表明したところです。我が国としては,セントクリストファー・ネーヴィスと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考)セントクリストファー・ネーヴィス基礎データ
 セントクリストファー・ネーヴィスは,カリブ海東部の小アンティル諸島に位置する,面積約260km2(西表島とほぼ同じ),人口約5万6,000人(2015年,世界銀行)の小島嶼開発途上国。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は15,560米ドル(2015年,世界銀行)。


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