報道発表

日本国政府とアメリカ合衆国メリーランド州との間の経済及び貿易関係に関する協力覚書の署名

平成28年8月25日

 本25日(現地時間24日),米国メリーランド州アナポリスにおいて,佐々江賢一郎駐米国大使とローレンス・J・ホーガン・メリーランド州知事(Mr. Lawrence J. “Larry” Hogan, Jr., Governor of the State of Maryland)との間で,経済及び貿易関係に関する協力覚書への署名が行われました。

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 この協力覚書では,高速鉄道,液化天然ガス(LNG),生命科学,貿易及び投資,学術の各分野における取組を双方が更に支援し,協力していくことを確認しています。

 日本とメリーランド州とは,歴史的にも関係が深く,35年以上にわたる神奈川県・メリーランド州,及び川崎市・ボルチモア市の姉妹関係を始め,昨年6月にホーガン知事が日本訪問を果たす等,人的・文化的な交流が盛んに行われてきました。加えて,日本とメリーランド州とは経済的な関係も非常に緊密であり,特に,高い教育水準の人的資源を活用しつつ,生命科学分野及びハイテク関係の日本企業がメリーランド州に進出して大変活発に活動しています。2014年にはメリーランド州と神奈川県が生命科学分野での協力覚書を取り交わすなど,地方間での連携も出てきています。また,メリーランド州に拠点を置く米国企業も日本で成功を収めています。

 さらには,日本企業が現地企業を通じてコーブポイントLNGプロジェクトに参画し,来年からの日本向け輸出開始を期しているほか,日本の技術を用いた超電導リニア(マグレブ)敷設計画においては,昨年米国政府がワシントンDC-ボルチモアの先行区間敷設に向けた事前調査に対して連邦補助金を承認し,我が国も2016年度予算に所要の調査費を計上したところであり,日米両政府で連携して調査事業を進めていきます。また本年1月より,全米各州では初めて,日本とメリーランド州との間に運転免許証の相互承認が開始され,メリーランド州における在留邦人の生活環境・ビジネス環境の更なる向上が期待されます。

 このような背景を踏まえ,日本国政府とメリーランド州は,今般署名された協力覚書に基づき,より一層の連携を進め,強固な経済及び貿易関係を更に深化させていきます。


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