報道発表
セントビンセント及びグレナディーン諸島に対する無償資金協力に関する書簡の交換
1 7月18日(現地時間同日),セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンにおいて,我が方岡田光彦駐セントビンセント大使(トリニダード・トバゴにて兼任)と先方ルイス・ストレーカー副首相兼外務・貿易・商業大臣(The Honourable Sir Louis Straker, Deputy Prime Minister and Minister for Foreign Affairs, Trade and Commerce)との間で,我が国の防災機材を活用した供与額2億円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換が行われました。
2 カリブ海上の小さな島国であるセントビンセント及びグレナディーン諸島は,その規模の小ささゆえ経済基盤は脆弱であり,一度災害に見舞われると社会的にも経済的にも大きなダメージを受けることから,防災,減災はハリケーン等が多発する同国にとって非常に重要となっています。
今回の協力は,防災と自然災害による被害緩和に取り組むセントビンセント及びグレナディーン諸島政府に対する無償資金協力として,我が国で生産される防災分野の機材・製品等を供与するものです。これにより,同国の災害対策及び経済社会開発を支援するのみならず,それらの機材・製品等に対する認知度の向上を図り,継続的な需要を創出し,日本企業の海外展開に貢献することが期待されます。
3 また,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策の一環として実施するものでもあります。我が国は,2015年11月に「美しい星への行動2.0(ACE2.0)」を発表し,2020年に官民合わせて約1兆3千億円の気候変動対策支援を実施することを表明したところです。我が国としては,セントビンセント及びグレナディーン諸島と引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考) セントビンセント及びグレナディーン諸島基礎データ
セントビンセント及びグレナディーン諸島は,カリブ海南端に位置する,面積約398平方キロメートル,人口約10.9万人(2014年,世界銀行)の小島嶼開発途上国。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は6,610米ドル(2014年,世界銀行)。