中南米

基礎データ

令和4年7月11日
セントビンセント及びグレナディーン諸島国旗

一般事情

1 面積

390平方キロメートル(五島列島の福江島とほぼ同じ)(世銀)

2 人口

11.2万人(2021年 世銀)

3 首都

キングスタウン

4 民族

アフリカ系(72.8%)、混血(20%)、ヨーロッパ系(4%)、カリブ族(3.6%)、東インド系(1.4%)、その他

5 言語

英語(公用語)、セントビンセント・クレオール語

6 宗教

キリスト教(英国国教会、プロテスタント、カトリック等)等

7 略史

年月 略史
1498年 コロンブスにより「発見」
1783年 英国植民地
1958年 英領西インド諸島連邦に加盟(1962年迄)
1969年 英国自治領
1979年 独立
1984年 総選挙、新民主党(NDP)政権成立、ミッチェル首相就任 (2001年迄 連続4期)
2001年 総選挙、統一労働党(ULP)政権成立、ゴンザルベス首相就任(現在連続5期目)

政治体制・内政

1 政体

立憲君主制

2 元首

エリザベス二世女王

3 議会

一院制(選出議員(15名)と選任議員(6名))

4 政府

  • 首相兼外相 ラルフ・ゴンザルベス

5 内政

  • (1)独立直後、1979年12月の総選挙で、セントビンセント労働党のケイトー政権が成立。
  • (2)1984年7月の総選挙で、野党新民主党(NDP)が9議席を獲得。ミッチェル政権が誕生。1989年、1994年、1998年の総選挙でもNDPが勝利し、ミッチェル首相が再任された。
  • (3)2001年3月の総選挙で1984年以降政権与党であったNDPが大敗し、統一労働党(ULP)のゴンザルベス党首が首相に任命された。
  • (4)2005年、2010年、2015年及び2020年の総選挙においても、ULPが勝利。ゴンザルベス政権は現在5期目。ゴンザルベス首相は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた国内経済の立て直しや度重なる自然災害からの復興、治安改善、観光部門の拡大による経済発展などの課題に取り組んでいる。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)近隣の東カリブ諸国機構(OECS)諸国やバルバドス、並びに歴史的に関係の深い英・米・加を中心とする欧米諸国との関係を重視。英連邦に加盟。
  • (2)カリブ共同体(CARICOM)、カリブ諸国連合(ACS)及び東カリブ諸国機構(OECS)加盟国
  • (3)台湾承認国。北朝鮮と国交有り。

2 軍事力

  • (1)1996年3月、OECS6か国及びバルバドスの7か国の間で域内安全保障システム(RSS)設置。
  • (2)独自の軍隊は持たない。

経済(単位 米ドル)

1 主要産業

観光業、農業(バナナ産業)

2 GNI

9億米ドル(2021年 世銀)

3 一人当たりGNI

8,100米ドル(2021年 世銀)

4 GDP成長率

0.7%(2021年 世銀)

5 インフレ率

1.6%(2021年)、6.0%(2022年推定値)(IMF)

6 失業率

21%(2021年)、21.6%(2021年)(ILO)

7 総貿易額

(1)輸出
5,400万米ドル(2020年 WTO)
(2)輸入
3億1,000万米ドル(2020年 WTO)

8 主要貿易品目

(1)輸出
小麦粉、飼料、魚介類
(2)輸入
燃料、食料品、輸送機械、一般機械

9 主要貿易相手国(2019年 WTO)

(1)輸出
バルバドス、ドミニカ国、セントルシア、アンティグア・バーブーダ、米国
(2)輸入
米国、トリニダード・トバゴ、EU、英国、中国

10 通貨

東カリブ・ドル(EC$)

11 為替レート

1米ドル=2.7EC$(固定相場制)

12 経済概況

 セントビンセントの経済は、伝統産品のバナナを中心とする農業に加え、1980年代半ばから急速に開発が進められた観光業が中心。小島嶼国であり、欧米経済や自然災害などの外的要因に大きく影響されやすいという脆弱性を持つ。同国の伝統的産品であるバナナ産業が、EUによるカリブ産バナナへの関税特恵の廃止、国際市場の価格変動、ハリケーンなどの自然災害等により大幅に落ち込んだ後も、農産品の多角化及び観光業の推進等により、比較的安定した経済成長を遂げてきた。しかし、2001年の米国同時多発テロや2008年以降の世界的経済不況に影響を受けた観光業の落ち込みにより経済は低迷。セントビンセント政府は投資誘致などにより、中期的な経済成長及び失業率の改善を目指してきたが、複数の自然災害により経済的打撃を被ったこと、また観光インフラの整備の遅延などがあり、2017年までの経済成長率は伸び悩んだ。一方、2008年に着工を開始した政府一大事業であるアーガイル国際空港が2017年2月に完成。ホテルや欧米からの直行便数の増加による観光業の成長により、2018年の経済成長率は2%(世銀)を記録したものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年は5.3%のマイナス成長を記録。さらに、2021年4月には同国北部に位置するスフリエール火山噴火により、多数の被災民と物的被害が発生。観光業・農業を主体する同国経済は大きな被害を受けた。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた国内経済の立て直しや度重なる自然災害からの再建・復興が課題。

経済協力

1 日本の援助実績(累計)

  • (1)有償資金協力(2020年度まで、交換公文ベース) なし
  • (2)無償資金協力(2020年度まで、交換公文ベース) 60.69億円
  • (3)技術協力実績(2020年度まで、JICAベース) 18.08億円

2 主要援助国(2019年 OECD/DAC)

  • (1)日本
  • (2)クウェート
  • (3)EU
  • (4)カナダ
  • (5)アラブ首長国連邦

二国間関係

1 政治関係

 1979年10月27日のセントビンセント独立と同時に、日本は同国を承認。

 1980年4月15日外交関係開設、1981年より我が方は在トリニダード・トバゴ大使館が兼轄。セントビンセントは駐日大使館未設置。(2020年に駐東京名誉領事が任命されている。)

2 経済関係

(1)対日貿易(2021年 財務省貿易統計)
(ア)貿易額
対日輸出 5,800万円
対日輸入 5.4億円
(イ)主要品目
対日輸出 魚介類
対日輸入 自動車、原動機
(2)日本からの直接投資
なし

3 在留邦人数

1名(2021年10月)

4 在日当該国人数

6名(2021年6月)(法務省)

5 要人往来

(1)往
年月 要人名
1989年1月 山下徳夫衆議院議員
1992年8月 東力衆議院議員
1999年5月 亀谷博昭農林水産政務次官
2019年1月 小野寺五典衆議院議員
(2)来
年月 要人名
1986年5月 ミッチェル首相
1987年 ミッチェル首相夫人
1988年11月 デフレイタス貿易・工業・農業相
1989年2月 クリックシャンク通信・公共事業相(大喪の礼)
1990年11月 ミッチェル首相(即位の礼)
1994年5月 ジョーンズ住宅・青年・地方行政・地域社会開発相
2000年11月 クリックシャンク外相(第1回日・カリコム外相会議)
2004年3月 ゴンザルベス首相
2005年1月 フランシス運輸・公共事業・住宅相(国連防災世界会議[神戸市])
2010年9月 ストレーカー外相(第2回日・カリコム外相会議)
2018年8月 ゴンザルベス首相
2019年10月 ドゥーガン総督(即位の礼)

6 二国間条約・取極

  • 2000年 青年海外協力隊派遣取極
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