報道発表

ウガンダに対する無償資金協力「ウガンダ北部グル市内道路改修計画」に関する書簡の交換

平成28年4月30日

1 4月29日(現地時間同日),ウガンダの首都カンパラ市において,我が方藤田順三駐ウガンダ大使と先方マティア・カサイジャ財務・計画・経済開発大臣(Mr. Matia KASAIJA, Minister of Finance, Planning and Economic Development of the Republic of Uganda)との間で,総額21億3,600万円の無償資金協力「ウガンダ北部グル市内道路改修計画(The Project for Improvement of Gulu Municipal Council Roads in Northern Uganda)」に関する書簡の交換が行われました。

2 この協力は,ウガンダ北部の拠点となっているグル市内の主要道路,道路排水施設等を整備することにより,円滑かつ安全な交通の確保と沿線住民の生活環境の改善を図り,同地域における平和構築に貢献するものです。

3 ウガンダ北部のグル市は,1980年代から約20年間にわたり続いた内戦終結後の復興支援の拠点であるとともに,北部回廊の通過都市となっており,ウガンダ北部地域における経済・交通の要衝となっています。また,2013年12月以降,南スーダン情勢の急変を受けて,同市周辺には難民が急激に流入しており,同市の生活経済基盤の安定化が急務となっています。
 こうした中,ウガンダ政府は,グル市を拠点としてウガンダ北部の復興事業を推進していますが,内戦の間,道路の整備維持管理が十分でなかったことから,市内の多くの箇所で舗装の剥離や路肩の崩壊等が発生するなど,円滑・安全に走行できる舗装区間がほとんど失われており,市民生活や復興の拠点としての機能に支障が生じている状況です。我が国は,グル市において劣化の激しい市内道路の改修や排水設備等の整備を支援し,円滑かつ安全な交通を確保できるよう協力を行います。

4 我が国は2013年6月に開催した第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「インフラ整備に約6,500億円の公的資金の投入」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,本件協力はこれを具体化するものです。

(参考)ウガンダ共和国基礎データ
 ウガンダ共和国はアフリカの東部に位置し,国土面積は約24.1万平方キロメートル(ほぼ本州の大きさ),人口約3,758万人(2013年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は600米ドル(2013年,世銀)。


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