報道発表
ルワンダに対する無償資金協力「第二次変電及び配電網整備計画」に関する書簡の交換
1 本8日(現地時間同日),ルワンダの首都キガリ市において,我が方坂本登三雄在ルワンダ臨時代理大使と先方クラヴェール・ガテテ財務大臣(Hon. Claver GATETE, Minister of Finance and Economic Planning of the Republic of Rwanda)との間で,総額22億1,900万円の無償資金協力「第二次変電及び配電網整備計画(The Project for Improvement of Substations and Distribution Network (Phase 2))」に関する書簡の交換が行われました。
2 この協力は,ルワンダの首都キガリ市において変電所及び送配電網を整備・拡充することにより,キガリ市の経済社会開発の促進のために必要な電力量を安定的かつ効率的に供給できるようにするものです。
3 ルワンダにおける発電設備の容量は140MW,電化率は22%(2014年)と依然として低い水準にとどまる一方,電力需要は年率10%以上のペースで増加しています。こうした中,ルワンダ政府は,国内の電力需要に応じた設備容量を確保するため,発電設備の増強を進めています。一方,送配電設備の整備は遅れており,特に全電力消費量の64%を占める首都キガリ市では,送配電網への十分な投資が行われない場合,今後主要変電所が過負荷状態に陥る可能性もあり,不安定な電力供給が経済活動及び人々の生活向上に大きな支障を来すことが危惧されています。我が国は,キガリ市の電力需要に対応できる施設整備を行い,経済社会開発の促進のために必要な電力量を安定的に供給できるよう協力を行います。
4 我が国は2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「インフラ整備に約6,500億円の公的資金の投入」及び「広域電力網整備支援」を表明(PDF)しており,本件協力はこれを具体化するものです。
(参考)ルワンダ共和国基礎データ
ルワンダ共和国はアフリカの東部に位置し,国土面積は約2.63万平方キロメートル(四国の約1.5倍),人口約1,210万人(2014年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は650米ドル(2014年,世銀)。