報道発表
「中央アジア+日本」対話・第8回東京対話の開催(結果)
1 本2日,東京において,「中央アジア+日本」対話・第8回東京対話「中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性」が開催されました。東京対話は,日本と中央アジア5か国(カザフスタン,キルギス,タジキスタン,トルクメニスタン,ウズベキスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として,有識者・専門家の参加を得て実施されるシンポジウムです。
2 冒頭,外務省を代表して山田美樹外務大臣政務官が基調スピーチ(PDF)を行いました。山田政務官は,昨年10月の安倍晋三内閣総理大臣による中央アジア訪問に言及しつつ,日本の中央アジア外交が近年特に活発化しており,「中央アジア+日本」対話の枠組みが極めて重要な役割を担っていると述べました。
3 午前の部では,日本側参加者4名より,中央アジアの連結性における課題と日本の協力について発表が行われました。また,午後の部では,中央アジア側参加者5名より,中央アジアにおける運輸・物流の課題と地域協力について報告が行われました。その後,コメンテーター3名からコメントが行われ,また,会合全体を通して,来場者を交えての質疑応答及び自由討論も行われました。
4 終わりに,議長である相木俊宏中央アジア担当日本外務省特別代表より,運輸・物流分野における中央アジアとの協力の方向性を確認する議長総括(PDF)が行われました。
5 本日の会合での議論の成果は,今月末に予定されている「中央アジア+日本」対話・高級実務者会合(SOM)にも反映され,その後次回の「中央アジア+日本」対話・外相会合において活用されることになります。
(参考1)「中央アジア+日本」対話(“Central Asia plus Japan” Dialogue)
2004年8月,日本と中央アジア諸国の協力を推進する枠組みとして立ち上げられ,2012年11月に東京で開催された第4回外相会合では,貿易・投資,環境,エネルギー,アフガニスタン安定化に向けた協力などの5分野で協力を推進することで一致した。
(参考2)過去の東京対話実施実績
第1回(2006年3月):中央アジア地域統合の展望,中央アジアと域外国の関係
第2回(2007年1月):水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望,中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
第3回(2009年2月):中央アジアの土壌をめぐる環境協力,気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
第4回(2010年2月):中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
第5回(2012年3月):中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
第6回(2014年3月):中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
第7回(2015年3月):中央アジア・シンポジウム